Samsungの新しいフラッグシップモデルは「Galaxy S10」と呼ばれ、現行「Galaxy S9」と比較すると様々な点で大幅な変更が行われることがこれまでの情報から明らかになっている。
「Galaxy S10」には「Infinity-O」と呼ばれる新しいディスプレイ技術が使用される可能性が高く、先日の情報からSamsungはこの「Infinity-O」を実現するために使用する「HIAA」技術を使用したOLEDディスプレイの生産を開始したと伝えられている。
また、「Galaxy S10」はカメラ性能も大幅に向上する事がこれまでの情報で明らかになっており、先日Samsungが「Galaxy S10」に用意される4種類のラインナップ全てのカメラスペックを確定したという情報が入ってきている。センサー情報などは現時点では不明な部分が多い。
アップグレードされるのは様々あるが、スペック面も向上することが期待されており、「Galaxy S10」にはクアルコムの「Snapdragon8150」か、Samsungの「Exynos9820」が搭載される可能性が高い。
既に「Snapdragon8150」のベンチマーク(Geekbench, AnTuTu, AI-Benchmark)は明らかになっているが、今回Samsungが先日発表した8nmプロセスを採用した「Exynos9820」の最初のベンチマークスコアがAnTuTuより明らかになっている。
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「Galaxy S10+」のスペックについて
今回見つかったモデルは「SM-G975F」と名付けられており、これはSamsung内部では「Beyond 2」と呼ばれる。実際に発表されるタイミングではこのモデルは「Galaxy S10+」と名付けられる可能性が高い。
今回「Galaxy S10+」に搭載された「Exynos9820」のベンチマークスコアがAnTuTuより明らかになったことで、このスマホのスペックについても明らかにされている。
スペックも合わせて見ていきたいと思う。
「Galaxy S10+」が「Infinity-O」ディスプレイを採用しているかはこのベンチマークスコアでは分からないが、解像度は2280×1080であることが分かる。サイズは恐らく6.4インチ。
解像度低くない?と思うが、解像度は変更可能であり、実際に「Galaxy S10」がサポートする解像度はQHD+である可能性が高い。
Default screen resolution is set to FHD+ , but display is QHD+
— Ben Geskin (@VenyaGeskin1) November 27, 2018
現行「Galaxy S9」でもそうだが、デフォルトの解像度はFHD+に設定されているため、このベンチマークはデフォルトの解像度を示している。
「Galaxy S10+」には、6GBのメモリと128GBのストレージを持つモデルが用意されているようだ。
最近はメモリとストレージがユーザーの用途に合わせて選択可能であるため、「Galaxy S10+」も同様に6GB+128GB以外の組み合わせが存在する可能性が高い。
搭載されているOSは当然ながら「Android 9.0 Pie」だ。Samsungの新しいUI「One UI」も搭載されているものと思われる。
さて、本題に入るが「Galaxy S10+」は事前情報通り「Exynos9820」を搭載しているようで、GPUは「Mali-G76」。
Samsungは「Exynos9820」を発表した時にクロック周波数を明らかにしていないが、今回のベンチマークで計測された数値によると最大周波数は2.7GHzだ。
GPU「Mali-G76」の周波数は残念ながら現時点で不明。
「Galaxy S10+」に搭載される「Exynos9820」のベンチマークスコアについて - AnTuTu
今回見つかった「Exynos9820」を搭載している「Galaxy S10+」のベンチマークスコアは"325,076"だ。
わかりやすいように他のフラッグシップモデルと比較してみる。
- Samsung Galaxy S10+(Exynos9820) - 325,076
- 搭載モデル不明(Snapdragon8150) - 362,292
- Huawei Mate20 Pro(Kirin980) - 309,628
- Apple iPhone XS Max(A12 Bionic) - 372,106
※既に発表されているモデルを除いて、「Exynos9820」と「Snapdragon8150」のベンチマークスコアはリークに基づくものであり、実際のスコアとは異なる可能性がある。
また、どちらのモデルも開発段階のモデルである可能性があり、実際のスコアとは異なる可能性がある。(更に良くなる可能性も有り)
さて、これらのAnTuTuスコアに基づいて見ていくと、「Exynos9820」は「Huawei Mate20 Pro」に搭載されている7nmプロセスの「Kirin980」よりも優れたパフォーマンスを持っているようだ。
しかしながら以前計測された「Snapdragon8150」と比較すると「Exynos9280」はやや劣るスコアを示しており、現行トップレベルの「A12 Bionic」と比較するとまだ一定の差があるように感じられる。
AnTuTuのベンチマークスコアは、Geekbenchと比べて計測の度にスコアが変動しやすい傾向にあることから、今回のスコアだけですべてを判断してしまうのは早いだろう。
「Exynos9820」を搭載したGeekbenchスコアが明らかになるとより一層、「Galaxy S10」のパフォーマンスをイメージしやすいかもしれない。
「Galaxy S10」に搭載される「Exynos9820」と「Exynos9810」の違い
さて、「Galaxy S10+」に搭載されている「Exynos9820」がどれだけ性能が向上したのかという話だが、現行「Galaxy S9」に搭載されている「Exynos9810」と比較すると、パフォーマンスは20%向上しており、エネルギー効率は40%向上しているようだ。
また、GPUは「Mali-G76」を搭載しているようだが、GPU性能は「Exynos9810」のものと比較して40%性能が向上しているようだ。
今回「Exynos9820」の最初のベンチマークがAnTuTuより発見されたが、いつものようにフェイクである可能性もあるため半信半疑で留めておくことをおすすめしたい。
スマホのスペックや機能等、最終決定に至る段階なので、今後益々様々な情報が明らかになることに期待したい。
[source AnTuTu][via SamMobile]