
NVIDIAが満を持して2018年の最新グラボ「RTX2000」シリーズを発表すると同時に多くのユーザーのグラボ新調の際の有力候補の1つとなるであろう「RTX2080」を発表した。
事前情報や先行して発表されていたものと同様に「RTX2080」は次世代Turingアーキテクチャに基づいて設計されている。
トランジスタ密度が大幅に向上している事もあり「RTX2080」、いやRTX2000シリーズは大幅な性能向上を実現している。
当初の情報では、NVIDIAが発表するグラボは「GTX1180」だと言われ、その後やっぱり2000番台らしい!ということで、「GTX2080」説が有効になり、最後の最後の情報でそもそもの名前が変わり最終的にNVIDIAは「RTX2080」という新しいシリーズを発表した。
費用対効果最強か?コスパにも優れた2018年大本命!「RTX2080」が発表される!
NVIDIAの新型ゲーミング向けグラボとなる「Geforce RTX2080」は多くのユーザーがグラボを購入する際に最も有力な候補の1つになるだろう。
NVIDIAが設計した最新のTuringアーキテクチャを搭載していることで、現行のグラボと比べて、VRエクスペリエンスやリアルタイムレイトレーシングのゲーム、また現行モデルは困難だった4K解像度でのゲームを快適に行えるようになるかもしれない。(4K解像度での快適なプレイは要検証)
特徴的なのがこれまでなし得なかったリアルタイムレイトレーシングに対応しているということだ。
これによってまた一段とゲーミングコンテンツが発展することが期待できる。
NVIDIAがリアルタイムレイトレーシングに関するデモ映像を公開している。
前置きはこれぐらいにしておくとして、最も気になるのは「RTX2080」のスペックだ。
Geforce RTX2080のスペックについて +比較
簡潔に言って、「RTX2080」は現在、及び次世代のゲームタイトルを快適にプレイするためのパフォーマンスを持っており、ゲーム品質を気にする必要はないかもしれない。
NVIDIAの新型グラボ「Geforce RTX2080」は2944個のCUDAコアで構成されたTU104 GPUが搭載されている。
TU104 GPUはGTX1080と1070に搭載されたGP104 GPUの後継だ。
また、事前情報で注目が集まっていたプロセスだが「RTX2080」はNVIDIAの12nm FinFETプロセッサで構成される。
またメモリには最新の高性能GDDR6メモリを8GB搭載している。
最も性能を比較する際に出てくるクロック周波数はベースクロックが1515MHzで、ブースト時に1710MHzを実現することができる。
因みに「RTX2080 ファウンダーズエディション」はブースト時に1800MHzを実現する。
NVIDIAが開催した基調講演で、CEOのJensen Huang氏はあるグラフを見せてくれた。
この画像によると、「RTX2080」を含む今回発表されたRTX2000シリーズの3モデルは、どのモデルもGTX1080Tiよりも処理性能が優れていることが分かる。
これがリアルタイムレイトレーシングの恩恵なのだろう。
実際ユーザーがゲームや、映像処理などの場面で感じる違いがどの程度のものになるかは実際に発売されてからの話にはなるのだが、1つの性能指標としては有効だ。
「RTX2080」は性能だけでなく消費電力の面でも優れており、TDPはわずか215Wだ。
NVIDIAが推奨しているシステム電力は650Wほどだ。
これからゲーミングPCを組む予定のユーザーは上記数値を参考にスペックを選ぶとよいのではないだろうか。
GeForce RTX 2080 ファウンダーズ エディション |
GeForce RTX 2080 | GeForce GTX 1080 | |
---|---|---|---|
GPU アーキテクチャ | Turing | Turing | Pascal |
ブースト クロック | 1800 MHz (OC) | 1710 MHz | 1733 MHz |
フレーム バッファ | 8 GB GDDR6 | 8 GB GDDR6 | 8 GB GDDR5X |
メモリ速度 | 14 Gbps | 14 Gbps | 10 Gbps |
Geforce RTX2080の価格について
性能が高くなると同様に引きがあるのは価格だが、NVIDIAの新型グラボ「RTX2080」の価格は699ドルから発売される。
「RTX2080 ファウンダーズエディション」は100ドル高い799ドルから発売されるが、多くのユーザーが参考にする価格は上記の699ドルの方だろう。
現在NVIDIAの公式ページで予約することができる。
NVIDIAのページによると公式が予約を行っている「RTX2080」は2018年9月20日あたりから出荷される予定だという。
日本に入ってくる場合の金額はまた別問題ではあるが、「RTX2080」が699ドルからの販売はかなり良心的な価格設定ではないだろうか。
上位モデルの「RTX2080Ti」は通常のモデルが999ドルと300ドル(33,000)前後と意外と大きな金額差だ。
実際のベンチマークを待ってからの判断になると思うが、多くのユーザーが手に取るグラボは「RTX2080」になるのではないだろうか。