Appleの新しいチップセットA12はiPhone Xに搭載されているチップセットよりも少なくとも20%高速であることや消費電力が40%少なくなる見込みであることは前回まとめたが、実際にパフォーマンスが向上していることがわかった。
様々なスマホのリークで知られているIce Universeによると、GeekbenchのテストでA12はシングルコアテストで5200ポイント、マルチコアテストで13000ポイントを観測したことを報告した。
iPhone Xに搭載されているA11 Bionicはシングルコアテストで4200ポイント、マルチコアテストで10000ポイントと高い評価を得ていた。
今回のGeekbenchのテスト結果がリークされたことでAppleの新しいA12はA11 Bionicと比較して約25%近くの性能改善が見られる。
しかしIce Universeの報告によるとA12は速度の面で素晴らしい改善が見られるものの、消費電力は予想よりも23%高かったことを指摘している。
この消費電力が高い問題は7nmプロセスの問題であるのか、A12アーキテクチャの問題なのかは分からないが、少なくとも2018年の3つのiPhoneがリリースされるまでには改善されると期待されている。
TSMCはAppleのA12 Socとは別に他の種類のチップやAIチップ、GPU、ネットワークチップ、5Gモデム、自動運転車等の様々な分野で7nmプロセスを使用すると述べた。
良い面悪い面がまだまだわからない段階だが、これまでの10nmや16nmと比べて改善されているのであれば、また一段と様々な分野で性能の向上を見ることができるかもしれない。