
Xiaomiが2018年に大好評だった「Mi8」の後継モデルとなる新型フラッグシップ「Mi9」を発表している。公式発表前にWeiboのXiaomi公式アカウント上で多くの情報を明らかにしていたため、「Mi9」の様々な特徴を既に知っているが、改めてスペックや特徴、そして気になる価格などについて見ていきたいと思う。
Xiaomiの新型スマホ「Mi9」には通常モデルの「Mi9」と透明ボディが特徴な「Mi9 TransParent Edition」、そしてスペックなどを少し落とした「Mi9 SE」が存在する。昨年も透明ボディが特徴となるモデルが存在したが「Transparent Edition」ではなく「Exproler Edition」と呼ばれていた。(Mi9 SEについては別記事にて紹介する。)
Xiaomiが今回発表した「Mi9」は2019年のフラッグシップモデルであることから、チップセットは2019年2月時点で最も優れたクアルコムの「Snapdragon855」を搭載している。また、メモリも最大12GBまで搭載することができる。
「Mi9」の外観も既に公開されていたが、カラーリングやそのデザインの詳細も明らかにされているので合わせて紹介したい。
目次
Xiaomi「Mi9」の特徴について
「Mi9」の美しいボディデザイン
「Mi9」の大きな特徴とも言えるのがその美しいボディデザイン。上記画像が実際に「Mi9」のデザインなのだが、かなり美しい。既にHuaweiを始めとしたいくつかのメーカーがグラデーションカラーのスマホを発売しているが、「Mi9」のグラデーションカラーはこれまでに見てきたものとは異なる美しさを持っている。Xiaomiはこの美しいボディのグラデーションカラーを2層コーティングを施したナノスケールのレーザーホログラフィープロセスでこの独特な見栄えを作っているという。
最大の特徴の1つは間違いなく「カメラ性能」
Xiaomiが「Mi9」を売り出す上で最もプッシュしたいポイントの1つは間違いなくカメラ性能の向上だろう。「Mi9」にはリアに3つ、フロントに1つの合計4つのカメラが搭載されている。フロントカメラはディスプレイ上部に「水滴ノッチ」が搭載されており、このノッチ部分に1つ搭載されている。
「Mi9」のフロントカメラは20MPのセンサーが使用されており、XiaomiのカスタムOS「MIUI」の機能「AIビューティーモード」機能のすべてがサポートされるという。
リアカメラはXiaomiスマホ初となるトリプルカメラ構成になっており、これをプッシュするだけの性能を持っているとXiaomiは確信している。
まず、「Mi9」の一番上に搭載されているカメラは望遠レンズとして機能し、12MP(F/2.2)センサーが搭載される。このレンズは2倍光学ズーム機能を提供する。センサーはSamsungの「ISOCELL S5K3M5」センサー。
次に中央のカメラだが、このカメラが最も高画素な48MP(F/1.75 , 6P)を搭載しており、これがメインカメラとして機能する。センサーには高品質で有名なSonyの「IMX586」広角センサーが使用される。このカメラは広角レンズ(視野角79°)として機能する。
一番下のカメラは16MP(F/2.2)の超広角レンズとマクロ撮影を機能を提供し、センサーはSonyの「IMX481」を使用する。このカメラの超広角レンズの視野角は117°まで対応する。
3つのカメラはすべてサファイアガラスで覆われているため基本的に傷などには強い作りになっている。また、全てのカメラはオートフォーカス機能を搭載している。
Xiaomiによると「Mi9」のカメラ性能はDxOMarkスコアが107になるという。
7nmプロセスを採用した最新チップセット「Snapdragon855」を搭載
これは「Mi9」だけではないが、2019年に発売されるフラッグシップモデルの多くはクアルコムの7nmプロセスを採用した最新チップセット「Snapdragon855」が搭載される。メーカーによってソフトウェアの最適化度合いが異なるため、パフォーマンスは一概には言えないが、「Snapdragon855」はAppleの「iPhone XS」等に搭載されている「A12 Bionic」チップセットにかなり近づくレベルの性能を持っている。(それでもA12 Bionicのほうが性能は上)
また、「Galaxy S10」も「Snapdragon855」を搭載しているが、既に判明しているGeekbenchやAnTuTuベンチマークスコアを見てみるとXiaomiの「Mi9」は2019年2月時点で最も優れたAndroidスマホだと言える。
「Mi9」のGeekbenchスコア
「Mi9」のAnTuTuスコア
- Xiaomi Mi9(Snapdragon855) - 387,851
- Lenovo Z5 Pro GT(Snapdragon855) - 368,480
- Samsung Galaxy S10+(Exynos9820) - 325,076
- Huawei Mate20 Pro(Kirin980) - 309,628
- Apple iPhone XS Max(A12 Bionic) - 372,106
最大27Wの急速充電でワイヤレス充電にも対応
「Mi9」は充電スピードにも定評があり、同梱されている充電器を使用することで最大27Wで充電を行うことができる。これによって充電が0%の状態から接続して30分で70%まで充電することができるという。
またワイヤレス充電にも対応しており、専用充電器を使用することで20Wのワイヤレス充電を実現することができるという。一般的なQi規格のワイヤレス充電器であれば10Wのワイヤレス充電を可能にする。
スピードが早いのは良いことだけど、そんなに早くして安全なの?と心配になるが、Xiaomiの急速充電技術はTÜVRheinlandによって安全と認定されている。
Xiaomi「Mi9」のスペックについて
ディスプレイ | 6.39インチ Super AMOLEDディスプレイ , FHD+ , Gorilla Glass 6 |
CPU・GPU | Snapdragon855・Adreno640 |
メモリ・ストレージ | 6GB+128GB 8GB+128GB (Mi9 TE)12GB+256GB (LPDDR4X・UFS2.1) |
バッテリー | 3,300mAh |
急速充電 | 専用充電器:最大27W ワイヤレス充電専用充電器:最大20W Qi規格:最大10W |
フロントカメラ | 20MP |
リアカメラ | 48MP(F1.75)+12MP(F2.2)+16MP(F2.2) |
規格 | USB-C |
指紋認証 | ディスプレイ内指紋認証(光学式) |
価格 | 6GB+128GB:約50,000円 8GB+128GB:約54,000円 12GB+256GB:約66,000円 |
「Mi9」は6.39インチのSuper AMOLEDディスプレイを搭載しており、このディスプレイはSamsungによって供給されている。また、「Mi9」のディスプレイ上部には小さな「水滴ノッチ」が搭載されている。これまでのような大型のノッチではないため、より使用できるスペースが広くなっている。このディスプレイはコーニング社のGorilla Glass 6で保護されている。
「Mi9」のスペックは既に述べているように最新の「Snapdragon855」が搭載される。メモリ容量は選択するモデルによって異なるり、6GB・8GBモデルから選択することができる。(12GBはTransparent Edition)ストレージは128GBモデルの1つのみが用意されており、昨年のように64GBモデルは用意されていないようだ。バッテリー容量は3,300mAhとなっているため、同じサイズ感のスマホと比べてやや控えめな容量にはなっている。
OSは「Android 9.0 Pie」をベースにしたXiaomiのカスタムOS「MIUI10」が搭載されている。このOSはダークモードやゲームターボモードが搭載されている。Xiaomiによるとこの「MIUI10」のダークモードはバッテリー持続時間を大幅に向上すると伝えており、数値にして最大83%まで電力消費量を削減することができるという。ゲームターボモードを使用することによってパフォーマンスは向上するようだが、どのような仕組みがあるのかは明らかにされていない。
また、「Mi9」には引き続きディスプレイ内指紋認証機能(光学式)が搭載されているものの、昨年のモデルと比較して認証スピードは約25%向上しているという。
「Mi9 TransParent Edition」と通常の「Mi9」の違い
Xiaomiの新型スマホ「Mi9」の特別モデルとも言える「Mi9 TransParent Edition」が通常の「Mi9」と何が違うのかという点だが、まず最も大きな違いはそのデザインだ。「Mi9 Transparent Edition」は日本語に訳すと「Mi9 透明版」。その名の通りこのモデルは背面のボディが透明になっており、スマホの中身の一部を見ることができる。クアルコムのロゴはオシャレ。
「Mi9 TransParent Edition」の違いは勿論デザインだけでなく、スペックがより豪華になっており、メモリは12GB搭載されており、ストレージは256GB。
通常モデルの「Mi9」もカメラ性能が優れていると言えるが、この特別モデルは48MP(F/1.47 7P)のレンズが搭載されている。
「Mi9」と「Mi9 TransParent Editon」の販売価格
さて、2019年のフラッグシップモデルとなる「Mi9」だが気になるのはその価格。
Xiaomiの新型スマホ「Mi9」の価格は6GB+128GBモデルが2,999元から販売される。上位モデルの8GB+128GBモデルは3,299元。そして「Mi9 TransParent Edition」は3,999元で販売される。
元じゃ分かりません。
販売価格は市場ごとに計算されて算出されるもので直接通貨変換を行えば良いわけではないが、参考として、日本円に変換すると「Mi9」の6GB+128GBモデルは約50,000円。8GB+256GBモデルが約54,000円。そして「Mi9 TransParent Edition」が約66,000円で販売される。
フラッグシップモデルでこの価格。全てのモデルは2月26日中国の公式ウェブサイトおよびTmall、JD.com、Suning等の通販サイトで販売が開始される。
[via XDA , GizmoChina , 91mobiles]