クアルコムのスマホ向けチップセットは毎年発表されており、2019年のフラッグシップ向けチップセットは「Snapdragon855」と呼ばれている。先日、このチップセットの性能を引き上げた「Snapdragon855 Plus」を発表し、ゲーミングスマホ「ROG Phone2」や「Black Shark 2 Pro」に搭載されたことで話題になった。

2018年のフラッグシップ向けチップセットは「Snapdragon845」と呼ばれ、そのまた前の年は「Snapdragon835」。つまり、これまでの命名規則を来年も引き継ぐのであれば、2019年末に発表される2020年のフラッグシップ向けチップセットは「Snapdragon865」と呼ばれる可能性が高い。

「Snapdragon865」はこれまでにも何度か情報が出ており、「Snapdragon855」と同じ7nmプロセスで製造されることや、5G通信に対応するための5Gモデムを内蔵したモデルと非搭載モデルが用意されることなどが明らかにされた。また、「Snapdragon855」の製造はTSMCが行っていたが、「Snapdragon865」はSamsungが製造を請け負うことなども伝えられている。

勿論、これらはリーク情報であり最終的に発表される「Snapdragon865」の特徴は若干異なる可能性があるものの、基本的に上記のような感じでこれまで伝えられていた。

さて、「Snapdragon865」は例年通りであれば2019年末にクアルコムに寄って発表されると思われるが、現在この「Snapdragon865」と思われるチップセットを搭載したデバイスがGeekbench上で初めて発見されている。

「Snapdragon865」のGeekbenchスコアが初めて発見

さて、上記が実際に発見されているクアルコムの最新チップセット「Snapdragon865」を搭載していると思われるデバイスのGeekbenchスコア。

デバイスはクアルコムのテスト用デバイスであると思われるため名称も「QUALCOMM Kona for arm64」と記載されている。「Snapdragon865」のコードネームは以前「Kona」と「Huracan」であると伝えられている。

実際のスコアはシングルコアスコアが4,149、マルチコアスコアが12,915とどちらも現行「Snapdragon855」よりも優れたスコアを記録していることが分かる。

パフォーマンスは「Snapdragon855」よりも優れていることが確認できるが、勿論今後さらに最適化などを重ねていくと思われるため、実際に発売されるスマホに搭載される「Snapdragon865」とはパフォーマンスが異なる可能性が大いにある。

そのため、あくまでも「Snapdragon865」が動いているのだな、程度の認識にとどめていただくことをおすすめする。発表時期が近づくにつれてさらに多くの情報が明らかになるはずだ。

 

[source Geekbench] 
[via GizmoChina]

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