Samsungは来月20日に新型スマホ「Galaxy S10」シリーズを発表する予定だ。「Galaxy S10」シリーズには「Galaxy S10e」「Galaxy S10」「Galaxy S10+」と呼ばれる3種類のラインナップが存在することが判明しており、「Galaxy S10e」のみコストパフォーマンスに優れたモデルとして一部機能が搭載されない見通し。
とは言え、「Galaxy S10」シリーズは基本的にディスプレイサイズやカメラ以外は共通のアップグレードを受けることが分かっており、機能や特徴だけでなくスペック面でも大幅に向上することが期待されている。「Galaxy S10」シリーズに搭載されるチップセットは地域ごとに異なるが、クアルコムの「Snapdragon855」か「Exynos9820」が搭載される予定だ。
既に「Snapdragon855」を搭載した「Galaxy S10+」のベンチマークが発見されており、パフォーマンス向上に期待がかかっている。しかし以前発見された「Exynos9820」を搭載した「Galaxy S10+」のベンチマークスコアはお世辞にも優れたパフォーマンスとは言えず、最適化済みでこのパフォーマンスなら「Galaxy S9」の方が良いじゃないか!とも思ったが、現在「Exynos9820」を搭載した「Galaxy S10+」のベンチマークスコアが改めて明らかにされている。
今回のパフォーマンスは「Snapdragon855」と同等レベルで、2つのチップセットの差は殆ど無いと考えて良いかもしれない。
「Exynos9820」を搭載した「Galaxy S10+」のベンチマークスコアについて - Geekbench
上記がGeekbenchのリスト上から発見されたベンチマークスコア。モデル番号が「Samsung SM-G975F」となっている。「SM-G975」は「Galaxy S10+」のことを指し、後ろについている「F」は韓国地域で発売される「Exynos」チップセット搭載モデルに付けられる。
そのためこのGeekbenchのリストは「Exynos9820」を搭載した「Galaxy S10+」の事を指している。
さて、実際にこのGeekbenchスコア等を見ていくと、今回のベンチマークは前回と比較すると大幅に改善されていることが分かる。メモリは前回同様6GB搭載しているモデル。
シングルコア | マルチコア | |
Galaxy S10+ - Snapdraogn855 | 3,413 | 10,256 |
Galaxy S10+ - Exynos9820 | 4,472 | 10,387 |
iPhone XS - A12 Bionic | 4,807 | 11,382 |
前回からパフォーマンスが大幅に向上していることから、やはり前回記録されたものは最適化される前段階でのパフォーマンスだった可能性が高い。既に発見されている「Snapdragon855」を搭載する「Galaxy S10+」よりも誤差程度ではあるものの優れたスコアを記録していることが分かるだろう。
このことから、以前心配されていた「Snapdraogn855」搭載モデルと「Exynos9820」搭載モデルの差は殆どないと考えて良いだろう。
「Snapdragon855」は7nmプロセスを採用しているが、「Exynos9820」は8nmプロセスを採用している。ハードウェアに関する具体的な差については説明しきれないが、基本的にプロセス数が小さければ性能が良くなる傾向にある。そのため「Exynos9820」は「Snapdragon855」とのプロセス違いによるパフォーマンスの差を埋めるうことができるのだろうかと考えていたが、どうやら余計な心配だったようだ。Samsungの「Exynos9820」恐るべし。
勿論、これらのベンチマークスコアは発売前段階で発見されたものであり、発売後に記録されるパフォーマンスとはやや異なる可能性がある。そのためあくまでも参考程度に留めておくことをオススメする。
[source Geekbench]
[via wccftech , MySmartPrice]