半導体メーカーのクアルコムと中国の検索エンジン大手のBaiduが戦略的な提携を締結した。
Baiduの音声AIシステムの「Duer OS」を最適化し、スマホやIoTデバイス向けのスマートアシスタントソリューションを改良することで協力するようだ。
「Duer OS」は2015年にリリースされ、スマホやスマートスピーカー等で使用される会話型のAIシステムだ。
提携はクアルコムがハワイで開催した「Technology Summit」で発表された。
クアルコムはBaiduと提携することで、OEMの機能に「ユーザーエクスペリエンスの向上やAI音声ソリューションの提供により製品化までの期間を短縮することができる」と説明した。
今回の提携の目的は、「Duer OS」をクアルコムの「Aqstic」ハードウェア及びソフトウェアに最適化させて、常時稼働や省電力化、音声起動、エコー除去にノイズ抑制等をシステムに組み込んで提供できるようにすることだ。
クアルコムは先日発表したフラッグシップモデル向けの最新チップセット「Snapdragon 845」も「Duer OS」最適化の一部となり、来年度はそれが中心に成るだろうと述べた。
[zdnet]