GoogleのAIアシスタント「Google Assistant」は数年前に初めてGoogle I/Oで公開され、以降、最も強力なアシスタントへと成長を続けてきた。また、2018年は世界中で「スマートスピーカー」が爆発的に普及したことで、同時にAIアシスタントの有用性も多くのユーザーに知れ渡ることとなった。
「Google Assistant」は数にして80カ国以上の国々で展開しており、言語は既に30以上の言語に対応している。また、10億以上のデバイスで利用可能になっているという。
多くのユーザーがAIアシスタントを使用することでその有用性だけでなく、課題も明らかとなっていたが、Googleが先日開催した「Google I/O 2019」でGoogleが「Next Generation Assistant」と呼ぶ次世代「Google Assistant」を発表した。
Googleによると従来の「Google Assistant」の10倍高速に処理を行うことが可能になるという。
次世代「Google Assistant」は2019年秋の新型Pixelスマホに搭載へ
Googleによると、リカレントニューラルネットワークの進歩に基づいて、全く新しいオン詠認識と言語理解モデルを開発し、「Google Assistant」の処理を行うクラウド内の100GBのモデルを半分以下の0.5GBにまで削減することに成功したという。これらの新しいモデルを使用すると「Google Assistant」をスマホ上で”ローカル”に実行させることができるという。この画期的な機能によってネットワーク接続がなくてもリアルタイムで文字変換が行えるようになり、レイテンシ(遅延)ほぼ0でデバイス上の音声を処理する次世代「Google Assistant」を作成することができた、という。
注目したいのはユーザーが要求したものを処理するためにこれまで100GBのデータが必要だったが、次世代「Google Assistant」では0.5GBにまで減らしたということ。コンパクト化が凄まじい。そして、これによって「Google Assistant」をローカル上で実行できるようになったこと。更に次世代「Google Assistant」は今までの最大10倍もの速さで処理を行うことができるということ。
このハイパフォーマンスな次世代「Google Assistant」はGoogleによると2019年後半に発売する新型Pixelスマホでデビューすると言う。Googleが2019年後半に発売するPixelスマホはこれまでのナンバリングや既に見た情報から「Pixel 4」シリーズと呼ばれる可能性が高いと言われている。
また、2019年後半のPixelスマホでデビューするということから、2020年に発売される様々なOEMのスマホにはこれを最初から搭載して発売されるのではないだろうか。既存のデバイスに関しても来年頃にアップデートを受け取るのではないかと思われる。
今後の情報に期待したい。
[via wccftech]