2018年のスマートスピーカー市場は、消費者市場での浸透が加速する中で、5630万本の出荷台数に達すると見込まれている。
AmazonとGoogleはそれぞれEchoとHome製品でリードし続けると予想されるが、新しいベンダーがレースに参入するとより一層競争が激化すると見られている。
米国は出荷台数が3840万台、中国が440万台と遠く離れていることから、2018年にはスマートスピーカーにとって最も重要な単一市場となる。
Canalys Research AnalystのLucio Chen氏は、2018年はスマートスピーカーが世間により一般的となる決定的な年となると言っている。
ARやVRなど最近目に私的な驚くべきテクノロジーよりもスマートスピーカーを扱う流れが急速に伸びている。
2017年はハードウェアの販売、特にGoogleとAmazonのスマートスピーカーを世の中に認知させるための広告的な年であった。
今年2018年のスマートスピーカーは技術的な成長、つまりスマートスピーカーを用いて出来ることが増える年になると見られており、この技術的な進歩は投資が増大すればするほど加速する。
米国はスマートスピーカー市場の大部分を占めている。
この背景にはスマートスピーカーを用いるためのブロードバンド普及率の高さや、新しい技術を積極的に取り扱う姿勢、また価格障壁の低さが米国市場での消費を加速させたと見られている。
スマートスピーカーの中国市場はどうなの?
米国と西ヨーロッパでは既にスマートスピーカーでの成功を味わっているが、中国は今のところこの市場に火はついてなさそうだ。
しかし、既にXiaomiなどのベンダーが既に防水スマートスピーカーを発表しており、徐々に消費者意識の高まりを見せてくると思われる。
中国は消費者意識の高まりを感じ取ると直ぐに、競争ゲームに参加する流行りに敏感な国柄だ。
中国の市場動向は非常に早く変化する可能性がある、とLucio Chen氏は述べている。
中国のハードウェアベンダーは当初この市場に慎重な姿勢を見せていたが、Alibabaが投資を増やし、Xiaomiがスマートスピーカーの低価格版をリリースし始めると市場は一気に火がつくと思われる。
このような事からも2018年はスマートスピーカーにとって非常に大きく、ホットな年になると見られている。
[Canalys]