
ゲームでより快適な環境を作る際に重要視したいパーツはいくつかある。大前提としてプレイするゲームタイトルを快適に動かすことのできるプラットフォーム。これはゲーミングPCやPS4等のプラットフォームを指す。基盤ができれば次に拘りたいものは各種機器。マウスやキーボード、ヘッドセットにマウスパッド、挙げ始めると最初は多くて大変だ。
優先度は人それぞれあると思うが、ゲームをプレイする上でパフォーマンスを向上させるために最初に変えても良いのではないかと思うデバイスはマウスだと思っている。(ヘッドセットも)
ゲームでの使用を想定して作られたマウスは一般的にゲーミングマウスと呼ばれる。
しかし、初めてゲーミングマウスを買う際、何を基準に選べば良いか分からない人やプロゲーマーほど本格的にゲームはやらないがより優れた環境でプレイしパフォーマンスを向上させたい人は多いだろう。今回はそんなユーザーのために、コストパフォーマンスに優れていながら本格的なプレイにも使用することのできるゲーミングマウスを紹介したい。
「HyperX Pulsefire Core」を実際に使用し、現役選手 (実績あり) がFPS・バトロワをプレイしてどれほどのものなのかを検証&レビューをする。
目次
「HyperX Pulsefire Core」とは
「Pulsefire Core」は、2018年10月に堅牢で快適な有線RGBゲーミングマウスを求めるゲーマーの必須要件を実現する「HyperX」から発売されたゲーミングマウスだ。
このマウスはHyperXのゲーミングマウス「Pulsefire」シリーズの中で最も新しい製品でその中でもコストパフォーマンスに優れているエントリーモデル。(2019/5月時点)
- 左右対称のデザイン
- 最大6,200のネイティブDPIに対応するPixart3327センサー
- 7つのプログラマブルボタン
- 簡単にカスタマイズ可能なHyperX NGenuity
- スムーズで思い通りな滑らかさを追求した大型マウスソール
HyperX Pulsefire Core
形状 | シンメトリカル(左右対称) |
接続タイプ | 有線 |
ライティング | RGB |
ボタン | 7個 |
スイッチの信頼性 | 20M クリック |
光学式センサー | Pixart 3327 |
最大解像度 | 6200 DPI |
最大速度 | 220 IPS |
最大加速度 | 30 G |
ポーリングレート | 1,000 Hz/1ミリ秒 |
ケーブルの種類 | 布巻き |
ケーブルの長さ | 1.8m |
寸法 | 119.30×63.90×41.30mm(縦・横・高さ)/87g |
「HyperX Pulsefire Core」を開封
箱は毎度おなじみの赤白のシンプルなデザインになっており、中身は説明書(多国語)とマウス本体が入っている。
マウスの手前の部分にはHyperXのロゴが入っており、シンプルで格好良い。
「HyperX Pulsefire Core」の特徴やデザインについて
「Pulsefire Core」は、税込み3,000円台で買える製品で、「エントリーユーザー」や「現役ゲーマー」を主なターゲットとして作られた製品。
ソフトウェアは「HyperX NGenuity」に対応しており、100刻みでのDPI調整、各ボタンのキー/マクロ割り当て、RGBに対応したLEDライティングのカスタマイズが可能。
DIPの初期設定は800/1600/2400/3200DIPだ。
マウス本体は左右対称デザインになっており、売られているマウスは右利き専用が多いがこの製品は利き手が左手の方、右手の方でも、使用できる製品だ。
本体のサイズは119.30×63.90×41.30mmで小型だ。
左側に2つのサイドボタンが付いており(少しボタンが固め)、ホイールの手前にも2つボタンがある。
手前のボタンはDPIを変更する際にソフトウェアを開くことなくDIPが変更可能。(ソフトウェアで設定したDIPを上げたり、下げたりすることができる)。
左右のクリックボタンとマウスの後ろの部分は分けられてないため、マウスの左右クリックする先端は柔らかいが手前に行くにつれ硬くなる。
また、マウスの裏には前後に大型のマウスソールが装着されている。
本体の重量は87gと軽めで、マウスを振りやすくFPSには最適だ。

ソフトウェアによる設定
「HyperX Pulsefire Core」は専用ソフトウェア「HyperX Ngenuity Software」に対応しており、各種機能の設定が可能だ。ソフトウェアの初期起動時は操作方法が詳しく表示されるのも親切。細かな設定機能は設けられていないため、「この機能は何に使うんだろう?」と迷うことはなさそうだ。
- LEDライティングのカスタマイズ(RGB対応・4種類のパターン)
- DPIの変更(最大6,200DPI)/DPIボタンへの割り当て(最大5つ)
- 7個のボタンへのキー・マクロ割り当て
- マクロの記録・編集
「HyperX Pulsefire Core」を実際に使用してみて
これまで左右対称デザインをあまり使ったことがなかったため、正直最初は使いにくかったが慣れると意外にも手にフィットして使いやすいという感想に変わった。
しかし、マウス側面はグリップがあるとは言え滑りやすいので、手汗をかきやすい人や特に親指・薬指・小指で固定する持ち方をする方は注意が必要だと感じる。
主にFPSゲームをプレイしているが、「HyperX Pulsefire Core」は小さめのマウスであるためとても振りやすい(機敏に動かしやすい)。また、マウスソールが大型な事もあって滑り止めの機能を果たしてくれエイムがしやすく、マウス自体が非常に軽いので非常に使いやすかった。
マウスのお勧めする持ち方は「かぶせ持ち」をお勧めする理由としては先端のクリックが柔らかくクリック後の戻りが強めになっているため、あまり力を入れずともマウスクリックの連打がしやすい。逆に、クリック時に「人差し指」と「中指」の位置が手前すぎるとクリックの連打はし辛いと感じた。
とは言え、マウスクリック連打をあまり多用しないFPSゲーム「PUBG」や「Rainbow Six Siege」をプレイする方はつまみ持ちでも気にせずプレイできる。

気を付けてほしいのが、「かぶせ持ち」の方は「Pulsefire Core」の一番高い部分が手前のため持った際に親指と小指がマウスパッドに付くので注意が必要。
「HyperX Pulsefire Core」レビューまとめ
- 左右対称ながら手にフィットするデザイン
- FPSに最適な小型軽量マウス
- 初心者でも扱えるユーザビリティの高いソフトウェア
- 柔らかいマウスケーブル
- ホイールの丁度よい柔らかさのクリック感
- 優れたコストパフォーマンス
- クリック感とボタンがやや硬め
- マウス側面の持つ部分が滑りやすい
- 小型なマウスであるため「かぶせ持ち」だとマウスパッドに親指と小指がついてしまう
実際に約1週間使ってみて「HyperX Pulsefire Core」は小型の左右対称ゲーミングマウスとしては珍しく、自分に合った持ち方ができる形状となっている。
ゲーマーである筆者としては、マウスのロゴの部分が自分の好きな色に変えたりできるのも満足できるポイント。
左右対称のデザインにもかかわらずフィット感が良く、以前から右手専用のゲーミングマウスを使っていた筆者でも、極端に合わないことはなかった(2日ぐらいでなれた)。
センサーに関しては使用していても他のゲーミングマウスと比べてもストレスなく、ゲームを楽しめる製品。
最近ではリコイル(銃から出る弾の制御)が必須のFPSゲームも増えてきているが、このマウスの形状が小型なのでとても制御がしやすく、軽量なので振り回しても問題なかった。そして、価格が3000円台のゲーミングマウスとしては比較的安くエントリーユーザーに自信をもってお勧めできる製品で普段使いにも優れたマウスだ。