この記事ではベンキューのPCデスク周り用照明「BenQ ScreenBar」のレビューを行う。

「ScreenBar」って普通の照明と違うの?ディスプレイに照明が反射して目が疲れない?どんな人にオススメの照明なの?等が気になる人は読み進めてもらいたい。

実際に使ってみて快適に使える場面と向いてないなと感じる場面があったため、これについても紹介したいと思う。

 

そもそも。

 

PCデスクに部屋の照明とは別に照明を置いている人がどれくらいいるだろうか。部屋の天井につけられた照明だけという人多いだろう。だが、長時間作業を行う人は目の疲れについてしっかりと考えるべきだ。照明に気を使うことで目の疲れ方が顕著に変わるからだ。

今回使用するScreenBarはベンキューより提供していただきました。

「BenQ ScreenBar」の何が凄いのか

PCデスク周りの照明自体は市場にあふれているが、「BenQ ScreenBar」の特徴は何と言っても、全く場所を取らないということ。人によってデスク周りの広さは異なるが、ほとんどの環境において場所を取らないというのは大きなメリットだ。

この照明はディスプレイの上に設置するのだが、ディスプレイに照明の光が映り込まないように設計されている。これは照明の光がディスプレイに反射する時と比べて目の疲れが軽減されることを意味する。一般的な照明だとどうしてもディスプレイに光が反射してしまう。だからと言って反射しないように対策し始めると本来の目的である明るく照らすという効果が薄れたり、作業スペースに制限が生まれたり。光は色々面倒なのだ。

 

「BenQ ScreenBar」はこの面倒な調整ストレスも大幅に軽減してくれる。

 

それだけではない。

 

この照明はその設計された光の照射方法から照明の光もユーザーの目に入らないように設計されている。勿論、覗き込むように見ると光は目に入るが、これは一般的な照明だと中々実現できない。照明の光が目や顔の動きによってチラついてしまう。これは目の疲れだけでなく作業に集中する邪魔にもなってしまう。

 

ポイント

  • スペース節約:オリジナルのクリップによって照明本体とバランスを取り厚さ1cm~3cmのディスプレイであれば簡単に安定させることが可能(ネジ・テープ要らず乗っけるだけ)
  • 明るさを自動で最適に調整(14段階):調光センサーが内蔵されており照明の明るさが自動的に最適に 手動での調整も可能
  • 色温度調色機能(8段階):調色機能(2700~6500K)が搭載されており、作業時間によって適した色温度に調整することが可能 (例:寝る前の軽作業は暖色強め)
  • USB給電:「BenQ Screenbar」はUSB給電式を採用しているため、コンセント差込口が増えない

 

ScreenBarの詳細なスペック
光源 Dual Color LED
カラーレンダリングインデックス >95
照度 1000 lux in the center (height 45cm)
光束 2700K : 300lm ; 6500K : 320lm
色温度 2700~6500K ‎
電源入力 5V , 1A USB port‎
消費電力 5W (max.)‎
材料 Aluminium alloy, PC / ABS
寸法 45cm x 9.0cm x 9.2cm‎
正味重量 0.53kg‎

開封と組み立て方

 

「BenQ ScreenBar」にはコントローラーが同梱されている「Plus」モデルもあるが、今回レビューするのは無印モデル。梱包されている製品はとてもシンプルで、本体ライトとスタンド、そして給電を行うためのUSBケーブルだけ。(保証書も)

細かな説明書は付属していないが、外側のパッケージに簡単な組立方法が記載されている。正直読まなくても組み立てられる設計なので問題なしだ。

 

照明本体をビニールから取り出し、手に持つのは照明本体とスタンド。組み立てる方法は下記画像のように本体をスタンドにはめ込むだけ。やや硬いため大丈夫?と心配にはなるかもしれない。

 

注意するポイントが1つだけ。

上記画像のようにスタンドの中央にはUSBケーブルを接続するための穴が設けられているため、本体のUSBポートがこの部分に位置するようにはめ込む必要がある。はめ込んでからスライドすることもできたのであまり気にすることではないかもしれない。

「BenQ ScreenBar」の使い方と置き方

本体の組み立てが終わったら、ディスプレイに取り付けなくてはならない。

 

取り付けると書いたものの、正直ディスプレイに乗っけるだけでこれで大丈夫なのか?と思うほど簡単。ディスプレイ形状によっては対応していない場合があるものの、ディスプレイの厚さが1cm~3cmの物であればまず対応していると考えて良いだろう。

 

「BenQ ScreenBar」をディスプレイに設置するときのポイントは下記画像のようにディスプレイのベゼル部分に「BenQ ScreenBar」の出っ張りが引っかかるようにすること。公式ではベゼル幅が8mm以上のディスプレイに対応していると記載されているが、それに該当しないディスプレイでも厚紙やダンボールのようなものを間に挟むことで基本的にどんなベゼルレスデザインでも対応できる。

 

この出っ張りと先程照明本体をくっつけた本体の重さでバランスを取り、安定させるという仕組み。

スタンドの丸い部分にしっかりとした重さがあるため、出っ張りを引っ掛けるだけで十分安定する。もちろん、ディスプレイ本体が倒れてしまうような重さではない。

 

「BenQ ScreenBar」の操作方法

照明の調整は上の画像のように全4つのボタンで完了する。何れもタッチセンサーで触れるだけで調整が可能だ。

それぞれのタッチセンサーは左から順に

  • 明るさ
  • 色温度
  • 明るさ自動調整
  • 電源オンオフ

として機能する。また、各機能はタッチセンサーに触れ続ける間調整される。

「BenQ ScreenBar」を実際に使ってみた

ここからは「BenQ ScreenBar」を実際に使用してみて、照明を消している状態とつけている状態、また明るさや色温度がそれぞれどの程度の幅で調整できるのかについて見ていきたいと思う。

 

明るさはどれぐらい違う?

これは電源オフ時。ディスプレイの後ろに間接照明が置いてあるが、手帳にはディスプレイからの光が僅かに入ってるかな?という状態。これでは作業はできない。

 

これが電源をオンにした状態で明るさを最も暗くした設定。最も暗い設定だと流石にこの環境では暗いと感じてしまうが、照明として機能していることは確認できるだろう。そして次。

 

これは逆に明るさを最も明るくした状態。この環境では明るすぎた。

この環境では明るすぎるものの明るさの調整幅が広いため、とても多くの部屋の環境に対応することができると感じる。

またディスプレイの上に照明を乗っけているだけにしては照射範囲が広いことも確認できるはずだ。

 

2700~6500Kの色温度ってどれぐらい違う?

 

色温度の違いはとても重要。寝る前は刺激の少ない左側の暖色系に限る。寝る前やリラックスしたい時に右側のような寒色系を選択してしまうと目への刺激が強すぎて睡眠やリラックスの質を下げてしまう。

逆に日中の作業のように集中したい場合には右側の寒色系の色温度を選択するとよいだろう。

 

場面によって照明を使い分けることがより質の高い作業を続けることに繋がると言っても良いかもしれない。目への刺激・負担はそれだけ重要だ。

 

前後10°の角度変更にも対応

この照明はディスプレイの上に設置した状態で、照射位置を変更することができる。

ディスプレイに向かっている状態で、もっと手前を照らすかディスプレイ側を照らすかという向きでの角度変更だ。前後10°の変更に対応している。

 

これが最も手前を照らす向きで電源をオンにした状態。

 

これが最も奥を照らす状態。

ディスプレイのスタンド部分を見てもらうと分かりやすいが、10°とはいえ思ったより明るく照らしてくれる部分が変わっていることが確認できるはずだ。

 

で、何が凄いの?

ここまで「BenQ ScreenBar」の使い方や様々な角度から比較を行ってみたが、まず照明としての機能は必要十分。調整しないと明るすぎるなんてこともある。

そして暫く使ってみて感じたのは、主張をしてこないということ。

 

敢えて言うのであれば「BenQ ScreenBar」を使ったからと言って作業効率が何倍にも上昇するわけではない。だが、この照明が優れているのは当たり前に必要な明るさを提供していながら余計な主張をしてこないということ。

「ああ、今BenQ ScreenBar使ってるなあ」と感じることや「BenQ ScreenBarの恩恵をビシビシ感じてるわー」と思うことは使用中にはまず無いということ。(設置状況が悪く照明の光が目に入る状態では最適な設置状態ではない)

 

また、しばらくこの照明を使った上で、照明を別のものにしたり電源をオフにした状態で作業をしてみてほしい。多くの人が目の疲れ方の違いを感じることができるはずだ。

「BenQ ScreenBar」がどんな人にオススメか

「BenQ ScreenBar」がどういう人におすすめか。

基本的にディスプレイを使用する作業を行う人にはオススメしたい商品。

 

とはいえ、この照明は照射範囲が横方向にも広いため、デュアルディスプレイや湾曲ディスプレイを使用しているユーザーにはあまり適さないのかなと感じる。

ディスプレイに照明の光が映り込まず、目への負担を減らすことを魅力の一つとするこの商品だが、やはり湾曲ディスプレイなどではそのデザイン上、光が反射してしまう。

 

※購入にあたって絶対に確認するべきポイント

ベンキュージャパンが発売する「BenQ ScreenBar」はAmazon上で購入することができるのだが、注意点として最近中国で生産された偽物の製品がAmazonでも販売されているようだ。価格はベンキュージャパンが販売する価格よりも安いが、品質が悪く壊れやすいようだ。

というわけで見分け方を教えてもらったので、ここでも共有しておきたいと思う。

もし買うかどうか迷っている人、買う予定の人は以下の点に注意してもらいたい。

 

ベンキュージャパンが販売する本物の「BenQ ScreenBar スクリーンバー モニター 掛け式ライト【デスクライト monitor lamp モニターライト 】」は出品者が「BenQ Store」だ。それ以外の名前は正規品ではない。

まとめ

長年あまり照明に気を使わずにPCでの作業を続けてきたが、今回提供してもらい照明に気を使う必要性を強く感じている。

提供商品のレビュー記事で書くべきではないかもしれないが、「BenQ ScreenBar」に限らず良い照明を使うことを強くおすすめする。

今回提供してもらった「BenQ ScreenBar」は場所いらずで最適調整の手間いらず、そして目を健康に使い続けるための十分な作業環境を作ってくれる三拍子揃ったPCデスク用照明だ。

もしこれまで照明に気を使わずに長年作業をしているのであれば是非これを機会に十分な明るさでの作業を実現する、そして目の負担を軽減するための良い照明を使ってもらいたい。

 

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