2018年にリリースされるiPhoneは複数のモデルが販売されると言われており、1つはiPhone Xのようなデザインのモデルと言われている。
iPhone Xのようなモデルに使われるディスプレイのパネルは有機EL(OLED)と言われているが、もう1つのモデルにはOLEDよりも安価なLCDディスプレイが使われると言われている。
Appleは非常に狭いベゼルを実現可能なLCDとして知られているLGの新しいLCD技術を使用するかもしれないというのだ。
LGが開発した新しいLCDパネルはMLCD+と呼ばれLGの新しいスマホLG G7 ThinQスマホでも使われている。
MLCD+技術を使用したものをLGはスーパーブライトディスプレイとして販売している。とても明るいディスプレイ…?
どうしてスーパーブライトなのかについて簡単に解説してみたいと思う。
これまでのLCD(液晶)パネルは色の実現に1ピクセル辺り3つのサブピクセルを持っている。
そして1ピクセル辺りにRGBとして知られている赤、緑、青の色情報を持っており、これらの色を組み合わせることでディスプレイに様々な色を表現している。
MLCD+技術を使用したスーパーブライトディスプレイは1ピクセル辺り4つのサブピクセルを持っている。
これまでのLCDと同じように3つのサブピクセルはRGBによる色の表現に使われるのだが、MLCD+で追加された4つ目のサブピクセルは白色の情報を持っている。
RGBの3つのサブピクセルに白色が追加され、混ざることでディスプレイの輝度を上げることができる。
簡単に言えば明るさを伴って表現できるということだ。
このように色の表現を司る側で明るさの調整をできることは、バックライトで明るさを調整するよりも消費電力が少なくて済むのだ。
LGは市場に安価な4Kテレビやディスプレイを供給するためにMLCD+を開発する必要があった。
2018年にリリースされるLCD搭載iPhoneにMLCD+技術が使用されれば、明るさの表現やバッテリーの持ちが改善されると思われる。
また安価なiPhoneはコスト削減の理由からLCD搭載iPhoneは3Dタッチ機能が搭載しないということが提案されているという。