Xiaomiの新型スマホ「Mi9」が動画ストリーミングサービスをフルに活用するための「Widevine L1」をサポートしていることが明らかになった。
あまり重要視されていない、若しくは殆ど知られていないが、スマホやタブレットで見過ごされがちなスマホの機能の1つに「Widevine DRM」レベルというものがある。
これは難しく言えば、Chromeなどのブラウザや「Android MediaDRM」の著作権管理コンポーネント。動画コンテンツを消費者向けデバイス(スマホやタブレット・PCの事)に安全にストリーミング(配信)するための暗号化スキームとして機能する。
簡単に言えば、「Widevine DRM」レベルがどこまでサポートしているかどうかで、動画ストリーミングサービスの対応解像度が変わると考えれば良い。
「Mi9」が「Netflix HD」に対応する「Widevine L1」をサポート
「Netflix」やAmazonの「Prime Video」等を含む多くの動画ストリーミングサービスでHD画質で動画を快適に、綺麗に見るためには「Widevine DRM」レベルが「L1」に対応していることが必須条件だ。比較的有名なスマホでも「Widevine L3」までしか対応しておらず、Netflix等のストリーミングサービスで最大解像度540pまでしか対応していないことがある。
「OnePlus 6」と「OnePlus 6T」もデフォルトの状態では「Widevine L1」に対応しているが、ブートローダーアンロックを行うと「L3」になるというものもある。
Xiaomiのスマホの多くは「L1」に対応していなかったが、少なくとも最新スマホ「Mi9」は「L1」に対応しているようだ。
Xiaomiは先日「POCO F1」の「Widevine DRM」レベルを「L1」にアップデートしているため、Xiaomiがスマホを動画ストリーミングサービスのプラットフォームとして使用したいという多くのユーザーの声を取り入れ始めたということだと思われる。
念の為だが、デバイスが「Widevine L1」をサポートしていると無条件でそのデバイスで動画を視聴できるという話ではない。Netflixなどは自分たちが定めたパラメータに基づいて、そのデバイスをホワイトリストに追加するかブラックリストに追加するかを登録することができる。そのため、中には「Widevine L1」に対応していてもHD画質で視聴できるということではない。
とはいえ、NetflixのHDストリーミングは「Mi9」で問題なく動作するようなので、「Mi9」で快適な動画視聴は可能だと考えて良いだろう。
[via XDA-Developers]