クアルコムは2018年12月に2019年フラッグシップ向けチップセット「Snapdragon855」を発表した。このチップセットは2019年に発売されるフラッグシップ級のスマホに搭載されるチップセットで現状最もハイパフォーマンスなチップセットの1つ。

「Snapdragon855」を搭載している代表的なスマホと言えば、Samsungの「Galaxy S10」やOnePlusの「OnePlus 7」シリーズ、「Xiaomi Mi9」や「ASUS Zenfone 6」等だ。

それから半年が経過した現在、クアルコムはこの「Snapdragon855」の構成をそのままに性能を一部向上させた「Snapdragon855 Plus」を発表している。

「Snapdragon855 Plus」はこれまでの「Snapdragon855」と基本的な構成は同じだが、優れたゲームパフォーマンスを実現するためにオーバークロックされたCPUとGPUが搭載されている。そう、「Snapdragon855 Plus」は主にゲームパフォーマンスを向上させることを目的としたチップセット。

「Snapdragon855 Plus」の性能について

これまでの「Snapdragon855」と今回発表された「Snapdragon855 Plus」の大きな違いは2つ。

1つ目は「Snapdragon855」のプライマリコアのクロック周波数が2.84GHzから2.96GHzへと向上していること。しかし、「Kyro 485 CPU」のコア構成はそのままで”1”+3+4コアの8コア。

2つ目は「Snapdragon855」のGPU「Adreno 640」よりも「Snapdragon855 Plus」に搭載されている「Adreno 640」の方が約15%パフォーマンスが高い。

このチップセットの目立った変更点は上記のような感じ。

「Snapdragon855 Plus」は2019年下半期に市場に出回ることが予想されており、現時点でどのメーカーのどのスマホがこのチップセットを搭載するかは分かっていない。ゲームパフォーマンスを向上させていることを特徴とするチップセットにはなるため、今後発売されるゲーミングスマホにはこのチップセットが搭載されている可能性があるだろう。

 

[via XDA , wccftech]

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