最近発売されているスマホの多くは有機EL(OLED)ディスプレイを採用する傾向にある。これは一言で言うと液晶(LCD)ディスプレイを採用するよりも有機ELディスプレイの方が美しく、綺麗に見えるという大きなメリットがあるからだ。

メリットが多い有機ELディスプレイだが、やはりデメリットも存在する。有機ELディスプレイは価格が高いという大きなデメリットを持っているだけでなく、多くの有機ELディスプレイが採用するPWM調光では低輝度時に画面がちらつくと報告されやすい。

これは有機ELディスプレイのデメリットと言うよりもPWM調光を採用するがゆえのデメリットなのだが、スマホ界隈では最近このデメリットを改善しようと取り組んでおり、OnePlusもこれに取り組んでいるようだ。

有機ELディスプレイを採用するスマホで画面が暗い状態だと画面がちらついているように感じると報告するものはPWM調光と呼ばれる制御方式を採用している。PWM調光の具体的な説明は省くが、簡単な仕組みは以下の画像を見てもらいたい。より詳細な仕組みはEIZO.co.jpのこちらのページをご覧いただきたい。

このPWM調光を採用するディスプレイだと画面が暗いときに全てのユーザーが画面のちらつきに気づくかと言われるとそうではないが、一部それを感じるユーザーがいるのは事実。また、ちらつきを認識できるかどうかにかかわらずこれは目の疲れを引き起こす原因になる。

そのため多くのOEMでは現在PWM調光のデメリットを補うためにDC調光と呼ばれる制御方式を採用している。既にDC調光機能をサポートするスマホは存在しており、例としてXiaomiのゲーミングスマホ「Black Shark2」やMIUI10ベータアップデートを受けた「Mi9」等が挙げられる。他にもOPPOやVivo等の中国系OEMではこれをサポートするところが増えてきている。

そして新たにOnePlusが同社のスマホでDC調光機能をサポートすることを発表している。既にエンジニアリングデモではDC調光機能のテストを完了しているとしており、OnePlusはこの機能を早期にテストしたいユーザーのために開発者向けプレビュー版で利用可能になる予定だと伝えている。

DC調光はPWM調光の点滅する間隔で明るさを成業する方式とは異なり、流す電流で明るさを制御するというもの。そのためちらつきが発生しない特徴を持っている。

ただし、DC調光にも色の制御(表示品質)を高めることが難しく、特に暗い画面での表示時に色の制御が難しいと言ったデメリットがある。そのためOnePlusもこの機能の実装には慎重になっているようだ。とは言え、画面のちらつきによって目の疲れや頭痛を感じるユーザーからすれば表示品質よりもより健康面に配慮された表示方式のほうが良いよ、というユーザーも一定数いるだろう。

そのため、このオプションの実装は多くのユーザーにとって救いになるのではないかと考えている。

 

[source Weibo](中国語) 
[via XDA-Developers , GizmoChina]

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