現在、スマホの種類は山のように存在し、ユーザーのニーズによって柔軟に選択することができるようになったが、現在までに発売されているスマホの全てに共通している課題がある。
その内の1つがバッテリー。ここ数年のうちにスマホを購入したユーザーは1回の充電で1日以上充電が持つことが当たり前になってきた。現在スマホのバッテリーにはリチウムイオン電池が使用されているが、このバッテリーの特性上、数年後にはバッテリーの使用可能な最大容量が低下し、バッテリーの持続時間が大幅に低下してしまう。
バッテリーの持ちが以前より明らかに悪くなった、というのは「iPhone」でも「Galaxy」でも「OnePlus」でも全てのスマホに言えること。この問題を根本的に解決する方法はハードウェアの部分。つまりリチウムイオン電池の使用を辞めるという選択だ。
だが、2020年においてもリチウムイオン電池はまだまだ現役。現在これに取って代わるグラフェンバッテリーの開発が続けられているが商用化には至っていない。そのため、各種メーカーはハードウェア的にこの問題を解決することは現時点で現実的ではないため、ソフトウェアの面からこの問題の対策に取り組んでいる。
バッテリーの劣化の大きな原因の1つはユーザーの使い方だ。例として、寝るときにスマホを充電状態にしてそのままの状態が続く事がバッテリーの劣化を招く大きな要因の1つだ。(過充電)
リチウムイオン電池はその特性上、フル充電の状態が長く続く事を良しとしない。バッテリーが100%の状態で充電された状態長く続けば続くほどバッテリーに負担がかかり、結果としてバッテリーの容量が低下してしまう。
既にAppleやASUS、電気自動車のTeslaも取り組んでいる事だが、現在OnePlusが新たにバッテリーの充電を最適化する「Optimized Charging」機能を発表している。
OnePlusの「Optimized Charging」って何?
TeslaやAppleなどの既に過充電に取り組んでいるメーカーは様々な方法でこの問題を対策しているが、ここではOnePlusが採用したアプローチについてのみ紹介したいと思う。
OnePlusの「Optimized Charging」機能は必要なタイミングで100%に充電されるようにするというもの。これはアラームやカレンダー、そして継続的なユーザーの行動に基づいて朝スマホが最初に必要になるタイミングを予測することで実現されるという。
OnePlusのこの機能では充電状態になると最初に80%まで充電され、その後「ユーザースリープサイクル検出」機能を使用して充電を一時的に停止するという。その後上記のように導き出されたスマホが最初に必要になるタイミングの100分前に充電を開始(再開)し100%まで充電する機能だという。
そのため、この機能を有効にしている場合基本的に充電は80%で留まる。故障ではなくそういった機能なので覚えておきたい。
ただし場面によってはスマホをすぐに100%まで充電したい場合もあるはずだ。その場合はスマホのドロップダウン通知に「Continue Charging」(充電を続ける?)ボタンをタップすることで一気に100%まで充電することができる。
この機能は既に「OnePlus 7/7Pro」向けにリリースされた「OxygenOS OpenBeta 7」で試験的に実装されている。そのため、今後フィードバック後の調整を経て、安定版アップデートとしてより多くのデバイスにこの機能が実装されるはずだ。
既にベータ版をインストールしているユーザーは設定アプリを起動後、「バッテリー」→「Optimized Charging」をオンにすることで有効化することができる。有効になるとアクティブ状態になったことが通知として表示されるはずだ。
この機能は今後、週末の夜ふかしや旅行時のタイムゾーンの変更等を認識し、普段とは異なる睡眠についてもより快適に使用できるように機能を改善し続けるとのこと。
[source OnePlus]