OnePlusはつい先週「OnePlus 8」シリーズを発表し、もう間もなく多くの地域で発売される予定。既に「OnePlus 8 Pro」を受け取っている早期予約者がディスプレイの不具合を報告していることで最近は賑わっているが、この不具合は今後のソフトウェアアップデートで修正される予定とのこと。

「OnePlus 8 Pro」でディスプレイの不具合が発生 - 今後のアップデートで修正予定

「OnePlus 8」シリーズの発表からわずか1週間ほどだが、現在OnePlusはヨーロッパ地域で大幅な再編を行っている。

 

OnePlusのヨーロッパチーム、最大80%の従業員解雇も

Engadgetが伝えたレポートによると、OnePlusは多くの欧州市場で事業規模の縮小を行っており、イギリス・フランス・ドイツ等は80%縮小されている。また、一部の国では担当スタッフが3人という超少数精鋭で運営を行うことになるようだ。また、OnePlusが今後大きな可能性を秘めていると捉えている、デンマーク・フィンランド・オランダ・ベルギーはこの再編の影響を受けていない。

これに伴い、ヨーロッパ本社もロンドンからヘルシンキへと移転されることになるため、一部従業員はヘルシンキへの異動を要請されているという。

OnePlusがヨーロッパで事業縮小を行ったのは今回が初めてではなく、昨年スペインとイタリアのスタッフも同様に解雇されている。

 

今回のヨーロッパ市場の事業規模の縮小には様々な理由が挙げられるが、最も簡単な理由付けは新型コロナウイルスの影響だ。しかしながら、OnePlusがこれらの地域で縮小を行う兆候は間違いなく現れていた。

イギリスの場合、OnePlusは昨年EEと独占的にパートナーシップを交わし「OnePlus 7 Pro 5G」を大々的に売り出したが、今回発表された「OnePlus 8」シリーズをEEは販売しない。また、以前取り扱いを行っていたO2も「OnePlus 6T」以降OnePlusスマホを販売していない。理由は単純で売れないからだろう。(SamsungやAppleと比較して)

EEとO2はイギリスの通信キャリアだよ。

「OnePlus 7 Pro 5G」が苦戦した理由はスマホそのものの魅力よりも現段階で5Gスマホを買う必要性が低い事が苦戦した理由ではないかと考えているが、何れにしてもOnePlusにとって一部欧州地域では思うような結果を残せていない。

CCS InsightのBen Wood氏が言うように「OnePlusスマホが過剰に期待され過ぎている」のは正直感じる部分。また、「フラッグシップキラー」が「フラッグシップ」になっている事がコアなファンさえも取り逃してしまうことに繋がっていると伝えている。

個人的に高価格化へと舵を切った事は理解できるが、OnePlusにとって現在最も重要な変革期であることは間違いない。この理由についてはまた別途記事にまとめたいと思う。

OnePlusは今夏頃に「OnePlus Z」を発表するのではないかと期待されており、ここ数年試してこなかったアプローチが取られる。どのように打ち出してくるのか楽しみに今後の情報を楽しみにしたいと思う。

 

[source Engadget]

 

【更新4/26 18:00】OnePlus公式声明「欧州地域の戦略的変化に関する最新情報」

皆さん、こんにちは。

OnePlusが戦略的成長の次の段階に入るにあたり、長期的な発展と持続可能性のための機会を評価してきました。この度、成長を続けるOnePlusのコミュニティのニーズに応えながら、業務をより効率化するために、欧州内の組織構造を変更することを決定いたしました。これらの変更はヨーロッパのみに適用されますが、OnePlusにとって重要な地域であるヨーロッパでは、創業当初から変わらず、最高の製品とサービスをユーザーの皆様にお届けすることをお約束しています。

 

当社の戦略の一環として、北欧地域とベネルクス地域では、新規採用、既存の欧州スタッフの配置転換、これらの戦略的市場での能力の更なる強化を行い、機会を活用していきたいと考えています。同時に既存の市場、特にドイツ、フランス、イギリスでは組織変更を行っています。

 

この再編により影響を受けるであろうこれら3つの市場の総従業員約20名をサポートするために、現地の規制に則った退職金制度の提供を含め、できる限りのことを行っています。私たちは、これらのスタッフの貢献を高く評価し、このプロセスを円滑に進めるために最善を尽くします。

[source OnePlus]

 

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