OnePlusが新型スマホ「OnePlus 7」シリーズを発表している。
「OnePlus 7」シリーズには「OnePlus 7」と「OnePlus 7 Pro」の2つのモデルが存在し、「OnePlus 7 Pro」には5Gモデルに対応するモデルも存在する。
OnePlusの新型スマホ「OnePlus 7」シリーズには標準モデルと上位モデルのように2つのデザインが異なるモデルが存在するが、パフォーマンス面は基本的に共通になっており、全てのモデルクアルコムの最新チップセット「Snapdragon855」を搭載している。そのため、性能面では2019年のフラッグシップモデルに相応しいハイパフォーマンスを実現している。
しかし、デザインとディスプレイ等のハード部分には多くの差別化ポイントが図られている。
「OnePlus 7」は「OnePlus 6T」と殆ど同じデザインを採用しており、「水滴ノッチ」を引き続き採用している。また、スピーカーがステレオスピーカーに対応している。背面のカメラはデュアルカメラ。
上位モデルの「OnePlus 7 Pro」はOnePlusの全く新しいディスプレイ「Fluid AMOLED」を採用し、また、ポップアップ式カメラを採用することで全面ディスプレイを実現している。こちらもステレオスピーカーに対応している。背面のカメラは48MPセンサーを含むトリプルカメラ。
どちらのモデルも3.5mmイヤホンジャックは前モデル同様、非搭載となる。
「OnePlus 7」シリーズの特徴について
「OnePlus 7 Pro」の世界初「Fluid AMOLED」ディスプレイについて
上位モデルの「OnePlus 7 Pro」には「Fluid AMOLED」ディスプレイと呼ばれる同社が新開発した世界初のディスプレイが搭載されている。
「OnePlus 7 Pro」に搭載されている「Fluid AMOLED」は6.67インチの大型ディスプレイとなっており、ただ大きいだけでなく画面占有率もこれまでよりも高い93.22%を実現。また、3120×1440(QHD+)の解像度と90Hzのリフレッシュレートを採用している。アスペクト比は19.5:9。
このQHD+解像度と90Hzリフレッシュレートのディスプレイが世界初。
そして、このディスプレイの品質はただ数字が良くなっただけでなく実際にディスプレイの品質評価を行うDisplayMateのテストで最も高い「A+」を取得している。これは現状最も高品質なディスプレイを搭載する「Galaxy S10」シリーズの「Dynamic AMOLED」ディスプレイと並ぶスコアだ。
Dx0Markスコア111を取得した「OnePlus 7 Pro」のトリプルカメラ
「OnePlus7 Pro」の背面カメラには3つのカメラが搭載されている。3つのカメラがそれぞれどのように機能するかについて見ていきたい。
1つ目は48MP(F/1.6)のメインカメラ。2つ目が16MP(F/2.2)の超広角カメラ。3つ目が8MP(F/2.4)の3倍光学ズームとして機能する。
これらのカメラを組み合わせることによってバリエーション豊かな写真を撮影することができるようになる。
特徴的なポップアップカメラ
「OnePlus 7 Pro」は全面ディスプレイを実現するためにこれまでのようなノッチスタイルを廃止し、ポップアップ式カメラを搭載している。
このポップアップカメラは「OnePlusがこれまでに作った中で最高」と呼んでいるもので、センサーは16MPと比較的高画素。また、カメラをポップアップさせるのに必要な時間はわずか0.53秒と短い。
多くのユーザーが懸念しているポップアップ式カメラの耐久性だが、OnePlusによればこれは最大30万回のポップアップに耐えうるという。更に、これらのポップアップメカニズムを保護するための落下保護を施している。
7nmプロセスを採用する最新チップセット「Snapdragon855」を搭載
OnePlusが発表した「OnePlus 7」と「OnePlus 7 Pro」には「Snapdragon855」が搭載されており、2019年のフラッグシップモデルに相応しいパフォーマンスを持っている。2つのモデルによってパフォーマンスに差が出るのかは発表時点では不明だが、恐らくチップセットが要因によるパフォーマンスの差は無いだろう。メモリ容量や解像度の違いなどによってパフォーマンスに若干の差は出てくるかもしれない。
2018年に発表された7nmプロセス採用チップセッの多くは通常のパフォーマンスだけでなく、「AI処理性能」が大幅に向上していることが特徴で、「Snapdragon855」もクアルコムによるとAI処理性能は現在多くのスマホに搭載されている「Snapdragon845」と比較して約3倍向上しているという。
発表前時点のリークベースだが「OnePlus 7 Pro」のベンチマークスコアは以下の通り。
「OnePlus 7 Pro」のGeekbenchスコア
「OnePlus 7 Pro」のAnTuTuスコア
従来の79%高速な「UFS3.0」ストレージ
「OnePlus 7」シリーズには「UFS3.0」と呼ばれる新しい規格に準拠したストレージが搭載されている。このストレージは現行「UFS2.1」と比較して読み込み速度・書き込み速度が最大79%高速になっている。
この高速ストレージを搭載することにより、「PUBG Mobile」をインストールが従来の5倍高速で行える性能になるという。
このストレージは「OnePlus 7 Pro」だけでなく、「OnePlus7」も搭載している。
従来モデルよりも増加したバッテリー容量
「OnePlus 7 Pro」はこれまでよりも大きなディスプレイ・筐体を搭載しているため、それに伴ってバッテリー容量も4,000mAhと大きくなっている。標準モデルの「OnePlus 7」は据え置きの3,700mAh。
「Galaxy S10」シリーズは15Wの急速充電に対応しているが、「OnePlus 7」は20Wの急速充電、「OnePlus 7 Pro」は30Wの急速充電に対応している。30Wの急速充電では20分で50%のバッテリーを補充することができる。
これまでのOnePlusスマホもバッテリの持ちには定評があったため、今回バッテリー容量が増加したことで更にバッテリー寿命が向上している可能性がある。とは言え、「OnePlus 7 Pro」にはこれまでよりも高い解像度やリフレッシュレートという大きな特徴があるため、これによってバッテリー寿命にどのような影響があるのかは今後の情報を待ちたいところ。
「OnePlus 7」のスペックについて
寸法 | 157.7×74.8×8.2mm/182g |
ディスプレイ | 6.41インチ Optic AMOLED |
CPU | Snapdragon855 |
メモリ・ストレージ | 6GB+128GB UFS3.0 8GB+256GB UFS3.0 |
バッテリー | 3,700mAh 20W急速充電 |
フロントカメラ | 16MP(F/2.0)[Sony IMX471] |
リアカメラ | 48MP(F/1.7)[Sony IMX586]+5MP(F/2.4) |
規格 | USB-C |
カラーリング | ミラーグレイ/レッド(レッドは中国・インド限定) |
価格 | 6GB+128GB:Rs.32,999(約51,000円) 8GB+256GB:Rs.37,999(約59,000円) |
「OnePlus 7 Pro」のスペックについて
寸法 | 162.6×75.9×8.8mm/210g |
ディスプレイ | 6.67インチ 3,120×1,440(QHD+) 最大90Hzリフレッシュレート Fluid AMOLED |
CPU | Snapdragon855 |
メモリ・ストレージ | 6GB・128GB UFS3.0 8GB・256GB UFS3.0 12GB・256GB UFS3.0 |
バッテリー | 4,000mAh 30W急速充電(Warp Charge 30) |
フロントカメラ | 16MP(F/2.0)[Sony IMX471] |
リアカメラ | 48MP(F/1.6)+16MP(F/2.2)[117°]+8MP(F/2.4)[3倍光学ズーム] |
規格 | USB-C |
カラーリング | ミラーグレイ/ネビュラブルー/アーモンド |
OS |
「Android 9.0 Pie」ベース「OxygenOS 9.5」 |
価格 | 6GB・128GB:669ドル(約73,000円) 8GB・256GB:699ドル(約76,500円) 12GB・256GB:749ドル(約82,000円) |
「OnePlus 7」シリーズの販売価格と発売日について
「OnePlus 7」シリーズはモデルごと、カラーリングごとに発売予定日が異なるため、簡単にまとめておきたいと思う。
まず、上位モデルの「OnePlus 7 Pro」のミラーグレイとネビュラブルーの2つのカラーリングが最も早く発売される予定。その後アーモンドカラーが投入される。「OnePlus 7」は詳細な発売日は明かされていないが6月発売予定。「OnePlus 7 Pro 5G」はもう間もなく、とのこと。
- OnePlus 7 Pro ミラーグレイ:5月21日
- OnePlus 7 Pro ネビュラブルー:5月21日
- OnePlus 7 Pro アーモンド:6月
- OnePlus 7 ミラーグレイ:6月
- OnePlus 7 Pro 5G:近日中
- OnePlus Bullets Wireless 2:5月21日