OnePlus 6が満を持してロンドンで開催されたイベントで公式に発表された。
この新しいOnePlus 6はOnePlus 5Tの時も同じことを思ったが、全く別のスマホへと変貌を遂げている。
OnePlus 6はより高品質なスマホとして、新たな試みとしてガラスパネルを搭載していることや、デザイン面でもノッチを採用するなど、あらゆる面で新しいことに挑戦していると言った印象を受けた。
カラーバリエーションにはミラーブラック、ミッドナイトブラック、限定のシルクホワイトの3色が用意されている。
またOnePlus 6はスマホ市場でイヤホンジャックを廃止する流れがある中、引き続いてイヤホンジャックを搭載している。
OnePlus 6は発表前のティザーのときから兎に角「Speed」をテーマに上げていることもあり、よりスマートにアップデートされたこのスマホはユーザーによりスムーズな体験を提供する。
引き続き搭載されている指紋認証機能や、新たに追加された顔認証機能の認証速度も驚くべきスピードを実現する。そのスピードについては後述する。
そんなOnePlusの力作OnePlus 6のスペックについて見ていこうと思う。
OnePlus 6のスペックについて
OnePlus 6はリリース時点でAndroid 8.1 OreoをベースにしたOxygen OS 5.1がインストールされており、最新のAndroidを提供する。
ディスプレイはフルHD+(2280×1080)の解像度に6.28インチのOptic AMOLEDパネルを搭載する。アスペクト比は19:9である。
またこのディスプレイはGorilla Glass5に準拠したパネルとなっており、傷にも強いと言えるだろう。
チップセットにはクアルコムの最新Snapdragon845を搭載し、最大2.8GHzのスピードを実現し、GPUにはAdreno630が搭載される。
OnePlus 6は標準モデルですら、メモリを6GB搭載しており、オプションで8GBのもはや理解しがたい大容量RAMが用意されている。
6GBのメモリでも十分すぎるほどで、コアな使い方をしてもアプリの起動はかなりスムーズなのではないだろうか。
スマホで8GBというと正直想像できないというのが感想なのだが、かなりの量のアプリを待機させておくことができるだろう。
メモリ管理を面倒と思う人には8GBのようなマシマシモデルが良いかもしれない。
ストレージにも様々なオプションが用意されており、6GBメモリのモデルでは64GBと128GBストレージのどちらかを選択できるようになっている。
8GBモデルには256GBのストレージが用意されている。8GB…256GB…最近のスマホはパソコンかと言いたくなるような豪華すぎるスペックだ。
OnePlus 6は20MPと16MPのデュアルカメラで構成されている。この2つのセンサーにはSONYのIMX 519と376Kが使われている。
フロントカメラは16MPのシングルカメラで構成され、こちらも同じくSONY製のIMX 371が使われる。
OnePlus 6のカメラはOIS、つまり手ブレ補正機能を搭載している。
また480FPSのスローモーションビデオ撮影機能をサポートしている。
更に今回のOnePlus 6から4Kでの動画撮影時に60FPSに初めて対応した。
4K撮影時はスマホが熱を持つというのはどのスマホでも同じことなのだが、OnePlus 6がどの程度4K撮影を快適に使えるのかは気になるポイントだ。
OnePlus 6には3300mAhのバッテリー容量が搭載されており、Dash Charge 2.0をサポートしている。
アダプターはUSB-Cを使って充電することになる。
最近ではDash Charge 2.0のような急速充電や、Qiのようなワイヤレス充電があるが、OnePlus 6は残念ながらワイヤレス充電には対応していない。
OnePlus 6はたった30分充電するだけで1日に必要なバッテリー容量を十分に充電することができるという。
これだけ充電速度が早ければ忙しい時でもサッと繋いでおけば充電切れになる心配は必要ないかもしれない。
特にケチをつける必要もないのだがあえて何か言うのであれば、バッテリー容量はもう少し欲しかった。
OnePlus 6の「Speed」って具体的に何?
OnePlusが発表前のティザーより「Speed」についてプッシュしていた。
そこでOnePlus 6の何がスピード面で優れているのかについて説明してみようと思う。
まずはチップセットが最新のSnapdragon845で動作するという処理速度だ。
それに最大256GBまでサポートされるストレージがUFS2.1で動作するという点。
ストレージの規格は読み書き速度に関わる部分なので、ユーザーの使用感や満足度に直結する部分だ。一々読み込みに時間のかかるデバイスは誰も好まない。
そして先ほども挙げた充電速度。
OnePlus 6の急速充電は30分で1日十分使用できるほどのバッテリー容量を充電することができるという。
そしてこの記事冒頭でも述べた指紋認証や顔認証の認証スピードだ。
OnePlusによるとOnePus 6の背面に搭載された指紋認証センサーに触れると、たった0.2秒で認証しロックを解除するという。
更にOnePlus 6の顔認証機能では0.2秒とはいかないものの0.4秒というスピードで認証しロックを解除する。
あらゆる面でスピードを重視することは、ユーザーが快適に様々なことを行えるということである。
アプリの切り替え1つとっても、もたつくものはやはり良くない。
OnePlus 6は通信をとってもスピードを誇っており、最大1Gbpsの通信速度を実現する。
無線で1Gbpsとなると環境自体もかなり拘る必要があるが、ユーザーが用意する環境は全て対応しますよ、というOnePlusの意気込みを感じる。
OnePlus 6の接続性について
OnePlus 6は40のグローバルLTEバンドと互換性があり、Wi-Fiも802.11 a/b/g/n/ac 2.4GHz/5GHzの業界標準にも勿論対応している。
Bluetooth 5.0に対応しており、コーデック「aptX」や「aptX HD」にも対応しているので、ワイヤレスイヤホンを使う際でも高品質な音を楽しむことができるだろう。
この魅力的なOnePlus 6は日本でも使えるの?と質問を受けそうなので、以下にOnePlus 6の対応バンドを記しておく。
OnePlus 6の対応バンド一覧
FDD LTE: Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28/29/30/32/66/71
TDD LTE: Band 34/38/39/40/41
TD-SCDMA: Band 34/39
UMTS(WCDMA): Band 1/2/4/5/8/9/19
CDMA: BC0/BC1
GSM: 850/900/1800/1900 MHz
日本でスマホを使う際に気にする周波数は、docomoプラチナバンド(Band19)、FOMAプラスエリア(Band6/19)、ソフトバンクプラチナバンド(Band8/28)、auプラチナバンド(Band18/26)、au3G(CDMA2000)等がある。
上のリストと照らし合わせてみると、OnePlus 6はFOMAプラスエリアのみ対応しておらず、他の周波数帯にはしっかりと対応していることが分かる。
では、FOMAプラスエリアとはどういった場所で受信するものなのかというと、ドコモSIMのVoLTEではない3G通話を利用する際に必要なバンドだ。
その為、3G通話できるエリアはどうしてもドコモのスマホよりは狭くなってしまう。
しかし、ソフトバンク系のバンドであれば3GバンドのBand1/8に対応している。LTEバンドも対応しているため、OnePlus 6はソフトバンク系のSIMを利用すれば今まで通り通話・通信を行うことが出来る。
au系のバンドも対応しており、3G・LTEどちらのバンドにも対応しているため広い範囲で利用することが出来るが、auSIMはアンテナが立たない等の問題が報告されているので、やや面倒のようだ。(アンテナをしっかり立たせることは可能)
当サイトでは、「OnePlus 6」は、ソフトバンク系SIMが一番トラブルが少なく利用することができるのではないかと思う。(※但し技適の問題があるので全て自己責任)
OnePlus 6の価格について
OnePlusが愛される理由に圧倒的なコストパフォーマンスがあるが、それはOnePlus 6でも例外ではない。
発表前の情報からOnePlus 6は5Tと比べて高くなると言われていた。
新しく搭載する機能や特徴が多いため、価格についてはある程度覚悟しなければならないかと多くのユーザーが思っていたのだが、発表イベントをYouTubeの中継で見て「あ、この人達少しおかしいんだ」と改めて実感した。
OnePlus 6はこれだけのスペックや機能を持ち合わせていながら、価格が529ドルなのだ。
529ドルは大雑把に計算して6万円以下だ。フラッグシップモデルと名乗るに恥じないこのスペックで6万円以下は少々おかしいと言わざるを得ない。勿論最大限の褒め言葉である。
因みに前モデルOnePlus 5Tは499ドルでOnePlus 6と比べてやや安いことになる。
OnePlus 6は5Tより高くはなっているもののこれだけの機能を持ち合わせたスマホで30ドルの差を大きいと取るか許容できるかはユーザーそれぞれの判断次第だろう。
個人的にはOnePlus凄い、の一言だ。