Huaweiの最新フラッグシップモデル「Mate20/Mate20 Pro」には同社初の7nmプロセスを使用した「Kirin980」が搭載される予定だ。
先日はこの「Kirin980」を搭載したデバイスのベンチマークがGeekbench上で発見され、当サイトでもAppleの「A12 Bionic」や「Snapdragon845」とのスコアの違いを紹介したが、現在AnTuTu上にも「Kirin980」を搭載したベンチマークの結果が公開されている。
Geekbenchのベンチマークスコアでも明らかだったが、やはり7nmプロセスを使用した「Kirin980」は優れておりクアルコムの「Snapdragon845」では歯が立たない。
しかしながらAppleの「A12 Bionic」には及ばないという結果だった。
Huaweiが公式に最新の「Mate20」シリーズを発表している。
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「Kirin980」はAnTuTuで30万スコアを超え「Snapdragon845」を軽く超えるがAppleの「A12 Bionic」には及ばず
AnTuTuで見つかった「Kirin980」を搭載するデバイスのモデル番号は「LYA-L29」となっており、Geekbenchで見つかったものと同じでおそらく「Mate20 Pro」だと思われる。
また比較対象としてあげられている「A12 Bionic」を搭載しているモデルは「iPhone XS Max」で、「Snapdragon845」搭載モデルは「Xiaomi Mi8」だ。
「Kirin980」と「Snapdragon845」を比較してみる
「Kirin980」と「Snapdragon845」を比較してみると、CPU性能は十分向上しているがGPU性能の伸びは今ひとつのようだ。
これはHuaweiの「GPUターボ」技術が今後サポートされることで十分な向上が見込める。今回のAnTuTuデータは「GPUターボ」は無効化されていると思われる。
そのため現時点で約31万というトータルスコアも今後さらに向上する可能性が高いが、「A12 Bionic」の35万超えのスコアを出せるかどうかは不明だ。
「Kirin980」と「A12 Bionic」を比較してみる
「Kirin980」とAppleの「A12 Bionic」は共に7nmプロセスを使用するチップセットだが、CPU・GPUどちらの性能をとっても「A12 Bionic」が頭1つ抜けているようだ。
やはり現時点で最も優れたチップセットと言われるだけあって、さすがAppleといったところ。
しかしHuaweiは「Kirin980」が「A12 Bionic」よりも優れたものになると確信していると伝えていることから、GPUターボを有効にした時のスコアの伸びに期待したいところ。
気になる点としてこの「Mate20 Pro」が小売販売されるデバイスではなく、エンジニアリングサンプルである可能性があると伝えられている。
これはソフトウェアの最適化によって更にスコアが向上する可能性が高いことを意味している。
そのため現時点で「Mate20 Pro」「Kirin980」の性能を断定するのは早いと考えている。
Huaweiはもう間もなく「Mate20/Mate20 Pro」を発表する予定であると伝えられているため正確なスコアについてももう間もなく明らかになるはずだ。
続報に期待したい。