Samsungが最新フラッグシップモデルであるGalaxy S9シリーズを先日公式に発表したが、Youtubeで動画を投稿しているEverythingAppleProがデビューしたばかりのGalaxy S9 PlusとAppleのフラッグシップモデルであるiPhone Xでスピードテストを実施した。
動画で使用されているGalaxy S9 Plusには6GBのRAMが、AppleのフラッグシップモデルであるiPhone Xには3GBのRAMが搭載されている。
目次
今回のスピードテストのルール
今回のスピードテストは、予め用意してあるアプリをすべて読み込むまでの時間を競う。
トータルでアプリの読み込みは2回行う。
1回目のアプリの読み込みはGalaxy S9 PlusとiPhone Xを再起動し、RAMにアプリ情報が残らないようにしておく。
2回目のアプリの読み込みは2つのスマホ共に一度アプリをすべて読み込んだ状態で再度すべてのアプリを開き直す時間を競う。
こうすることでメモリにアプリ情報が残っている状態とそうではない状態の早さの違いを測ることができる。
【Galaxy S9 Plus】と【iPhone X】を真っさらな状態でアプリを読み込んで比較
それでは1回目のテスト結果を見てみよう。（下記動画は1回目の読み込みテストから開始される）
1回目の測定結果
| Galaxy S9 Plus | iPhone X |
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1回目の読み込み時間は大体10秒ほどの差をつけてiPhone Xの方が早いことがわかった。
Apple最大の強みでもあるハードウェアからソフトウェアまでを自社で最適化させているためあらゆる処理が高速であるからだ。
この結果を見て驚くべきはiPhoneX側ではない。
Galaxy S9 Plus…只々速すぎる。
上記で述べたAppleの強みを物ともしない圧倒的な早さ。
読み込みスピードのみならず、書き込みスピードもiPhone Xに引けを取らない早さだ。
10秒遅れてGalaxy S9 Plusが1回目の読み込みを終えたが、Androidスマホにしてはトップレベルの読み込みスピードであることは言うまでもない。
1回目の読み込みはメモリにアプリ情報が何も残っていない状態での測定である。
【Galaxy S9 Plus】と【iPhone X】をRAMにデータがある状態でアプリを読み込んで比較
次に2回目の測定結果を見てみよう。（3分19秒～）
2回目の測定はメモリにアプリ情報が残っている状態での測定だ。
Galaxy S9 Plusには6GBのRAM（メモリ）が、iPhone Xには3GBのRAMが搭載されていることを改めて把握しておこう。
2回目の測定結果
（画像は1回目の読み込み時間にプラスした時間である）
| Galaxy S9 Plus | iPhone X |
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2回目の読み込み時間はGalaxy S9 Plusが44秒で全て読み込み終わり、iPhoneXに30秒ほど差をつけるという驚異的な数字を叩き出した。
Galaxy S9 Plusには6GBというiPhone Xよりも大容量のRAMを搭載しているため、今回のテストで読み込んだアプリ情報を保持したまま2回目に入れたために44秒で終わったというわけだ。
iPhone XはGalaxy S9 Plusに30秒ほど遅れてフィニッシュとなった。
iPhone Xには3GBのRAMが搭載されている。Galaxy S9 Plusと比べると少ないRAM容量のせいでアプリ情報を保持し続けられなかった為に1分以上時間を要したのだろう。
1回目と2回目のトータル時間で競うと、Galaxy S9 Plusが3分47秒、iPhone Xが4分4秒
| Galaxy S9 Plus | iPhone X |
| 3分47秒 | 4分4秒 |
トータルの読み込み時間では30秒程Galaxy S9 Plusが早く、iPhoneXの方が時間がかかるという結果になった。
この結果は中々見られるものではない。
十二分にRAMを積んでいるデバイスであっても、Appleの強みが最大限活かされる1回目の読み込みで大きく差をつけられ、2回目で差を縮めてもトータルではiPhone Xに軍配が上がる、というのが今までの流れだった。
しかしGalaxy S9 Plusはその強みが活かされる1回目の読み込みで殆ど差を付けずに2回目の読み込みに入れたことがトータルで30秒も差をつけられた大きな要因だろう。
アプリを連続的に開くテストとは別に同じタイミングでアプリを開いてどちらが先に使用可能になるかを確認するテストも行われた。（5分46秒～）
これはスマホ側のスペックというよりはアプリ側の最適化の問題も大きく関わる為、あくまで参考程度に見ていただけたらと思う。
上記2つのテストの他にGalaxy S9 PlusとiPhone XのOS起動時間を競うものがあったが、これはiPhone Xがやはり早かったものの今までのAndroid端末に比べてGalaxy S9 Plusはかなり早いことがわかった。差はおよそ4秒程しか違わない。
最後にGalaxy S9 Plusにも搭載された顔認証機能の認証時間をiPhone Xと比べた。（9分50秒～）
これは動画を見てもらえれば一目瞭然だが圧倒的にGalaxy S9 Plusの顔認証の方が早いことがわかる。
精度やセキュリティ的観点についてはスピードテストとは別の問題であるため、今回は触れないこととする。
まとめ
今回はGalaxy S9 PlusとiPhone Xの読み込みスピードにフォーカスを当てたテストだったが、Galaxy S9 Plusによる番狂わせを見ることとなった。
スペックで勝っても読み込みスピードでは強みのあるiPhone Xが勝つのが通例だったのだが、これをSamsungの新しいフラッグシップモデルは覆してくれた。
2018年はAppleも新しいiPhoneを発表すると言われており、その際は新しいデバイスでまたテストを行った結果をまとめてみたいと思う。
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