AIアシスタントの進化がめざましく、2018年は特にスマートスピーカーが日本でも普及し始めるなどAIアシスタント搭載機が一般的になっている。
多くのスマートスピーカーはAmazonの「Alexa」を搭載し、Googleの「Google Assistant」を搭載しているモデルも存在する。
AIアシスタントが最初に一般的になったのは間違いなくAppleの「Siri」だが、Samsungも「Bixby」と呼ばれるアシスタントを持っている。
対応言語が少ないことや、他のAIアシスタントと比較するとまだまだ改善点の多い「Bixby」は日本では恐らく殆ど使用されていない。
しかしSamsungは同社のAIアシスタント「Bixby」を変わらず推進しており、以前開催されたSDC2018でサードパーティの開発者に「Bixby」を開放することなども明らかにしている。
公式以外の開発が参入できるようにすることは、より成熟までのスピードが早くなる可能性が高くなることを意味している。
「Bixby」でできることは、他のAIアシスタントと同様に様々あるが、最新のj広報によると「Bixby」に音声認識で動作する投資管理サービスが追加される予定だという。
「Bixby」がユーザーの株式投資を助けるアシスタントに
「Bixby」に投資管理サービスが実装されることで、ユーザーは「Bixby」に指定した株式会社の財務諸表や売上、利益等の企業情報を提供することができるようになるという。
また、ユーザーの要求に応じて指定した株式を購入することもできるようになるという。
金融データ分析のスタートアップ企業「DeepSearch」によると、この「Bixby」向けの投資管理サービスは2019年前半までに開発が完了する予定だという。
「DeepSearch」は財務データ等の分析情報を提供するローカルプロバイダーで、サードパーティの開発者に開放された「Bixby」プロジェクトに参加した新興企業の1つだ。
この投資管理サービスが実現することで、ユーザーはより簡単に企業の情報を調べることができ、実際そんな場面は中々ないと思うが、音声認識1つで、株式を売買することができるようになるようだ。
音声認識で株式を売買できるという面は誤発注の面から積極的に使いたいとは思えないが、ふと気になった企業などを気軽に知ることができるようになるのはとても便利かもしれない。
これらの機能を含めて「Bixby」がより日本語への対応が進むタイミングがいつなのか分からないが、少なくともSamsungは「Bixby」を普及させたいのであれば、対応言語を増やす必要があるのは明らかである。
この投資管理サービスもそうだが、「Bixby」がサードパーティの開発者に開放されたことで、今後さらに魅力的なサービスが提供される可能性は高いだろう。
「Alexa」や「Google Assistant」と比較して「Bixby」がどのような差別化を図ってくるのか今後も期待したい。
同様にサードパーティサービスが充実しているAmazonの「Alexa」の動向にも注目したい。
[via SamMobile]