昨日、Samsungの「Galaxy S9」上で「Android 9.0 Pie」の初期ビルドが動作し、そのソフトウェアがリークされた。
その時にいくつかの新機能等が明らかになったが、新たにわかったのは「Galaxy S9」のPieでの機能だけではない。
Samsungは2019年に新しいSシリーズの「Galaxy S10」を発表すると言われており、これまでの情報から「Galaxy S10」には3つのモデルが存在することが明らかになっていた。
このモデルの開発コードは「Beyond」と呼ばれており、エントリーモデルの「Galaxy S10 SE」(Beyond0)、標準モデルの「Galaxy S10」(Beyond1)、そしてハイエンドモデルの「Galaxy S10+」(Beyond2)になると言われていた。
しかし、今回の「Galaxy S9」の「Android 9.0 Pie」の初期ビルドがリークされ、その設定ファイルの一部から「Beyond」、つまりSamsungの次期フラッグシップモデル「Galaxy S10」に関するものが記載されていることが発見された。
この画像が実際に発見されたファイルで、これまでの情報通り「Beyond 0,1,2」と各ファイルが存在することが分かるが、興味深いのは画像の最も下にある「beyond25g」という項目だ。
これらの記載からSamsungは最もハイエンドモデルとなる「Galaxy S10+」の亜種モデルとして5Gネットワークをサポートしたモデルを開発していると言われている。
ファイルには「lte」と「qlte」という項目が各モデルごとに存在するが、これはチップセットによる違いだと言われており、恐らくExynos用とSnapdragon用だと思われる。
Samsungが「Galaxy S10」で5Gに対応したモデルに取り組んでいることは、これらの事から間違いないだろうが、5G対応モデルがどの地域で販売されるのかは不明だ。
以前の情報では韓国国内のみになる可能性もあると言われていたが、これに関しては今後の情報を待つしかないだろう。
先ほどチップセットに関して触れたが、「Galaxy S10」シリーズにはこれまで同様地域ごとに異なるチップセットが搭載される見通しだ。
「Galaxy S10」にはSamsungの「Exynos9820」かクアルコムの「Snapdragon855」が搭載される可能性が高いのではないかと言われている。
どちらのチップセットもApple「A12」プロセッサと同じようにTSMCの7nm FinFETアーキテクチャを使用しており、これまで以上に処理性能が向上するはずだ。
5Gに対応したモデルにはSamsungの「Exynos5100」かクアルコムの「SnapdragonX50」が使用される予定であると伝えられている。
現時点ではSamsungが「Galaxy S10」で5Gモデルの開発に取り組んでいる、という状態であり、5Gモデルが発売されることが約束されたと解釈する段階ではない。
それについては続報を待ってみるしかないだろう。