Samsungは2018年末から2019年にかけて、Googleの最新OS「Android 9.0 Pie」を同社スマホ向けに展開する予定だと言われているが、Samsungは現時点でロードマップ等について明らかにしていない。
しかし現在Samsungのハイエンドモデル「Galaxy S9」向けの「Android 9.0 Pie」の初期ビルドがオンライン上でリークされている。
公開されたこの初期ビルドを見てみると、大幅に「Samsung Experience」のUIが変更されていることなどが確認できる。
これは、Samsungが「Android 9.0 Pie」へのアップデートを行う際に、「Samsung Experience」のバージョンが10になることを意味している。
リークされた初期ビルドはダウンロードすることができ、自分のスマホに導入しようと思えばできるが、あくまでもこれは初期ビルドであるため、いくつかの機能が機能しない可能性が高く、実際に不具合も報告されている。
しかし今回の初期ビルドのリークで、Samsungが「Galaxy S9」向けに展開する「Android 9.0 Pie」へのアップデートで変更される内容のいくつかについて明らかになっている。
目次
「Galaxy S9」向け「Android 9.0 Pie」の初期ビルドで分かる内容について
新しいAMOLED Darkテーマの「Night Theme」
確認された「Galaxy S9」上で動作する「Android 9.0 Pie」の初期ビルドでは、システムUIに多くの変更が加えられている。
最も大きな変更点の1つとして、新しいAMOLED Darkテーマがある。Samsungはこのテーマのことを「Night Theme」と呼んでいるようだ。
現時点では「Night Theme」と対象的な「Light Theme?」を切り替えることができないようだが、Samsungが一般ユーザー向けに展開すると思われる最終安定版ではこれらのテーマを切り替えるオプションが機能するはずだ。
また、この機能が実装されることによって、ユーザーは手動でテーマの切り替えができるのは勿論、昼間は「Light Theme」、夜は「Night Theme」のように時間ごとにスケジュールして、テーマを切り替えることができるという。
設定や通知画面で見ることのできる新しいカード型のUI
次に、GoogleがI/O2018で見せてくれたような、角が丸みを帯びた新しいカードスタイルのUIも導入されている。
これはGoogleが先行して展開している「Google Pixel」の「Android 9.0 Pie」のものととても似ている。
この新しいUIはプルダウンの設定や通知の際に表示される。
そしてこのプルダウンの設定や通知に関しても様々なカスタムが施されており、分かりやすい変更点としてボタンが丸くなっていることが分かる。
また、「Android Oreo」ではプルダウンの設定画面は、2段階に分けて表示されていたが、その2段階目のフルプルダウン部分を、現在のような表示ではなく全画面に変更することも分かっている。
ロック画面のUIも変更されており、時刻表示が現在のものと比べてより中央に表示されている。
画面下部のアプリへのショートカットについても変更されている。
他にも「Samsung Experience10.0」へとアップグレードされることで、Samsungのネイティブアプリの多くがUIやシステムに変更が加えられていることも明らかになっている。