Samsungの新型スマホ「Galaxy S10」シリーズは多くの地域で販売が開始されている。一部地域では既に先行して発売が始まっているがその販売状況についてApple関連のアナリストして知られるMing-Chi Kuo氏が「Galaxy S10」シリーズの見通しについて楽観的であると伝え、売上予測を上方修正している。

Ming-Chi Kuo氏は当初「Galaxy S10」シリーズの売上は約3,000~3,500万台になるだろうと見積もっていたが、いくつかの市場、主に中国で始まっている「Galaxy S10」シリーズの販売状況を見て売上予測を4,000万~4,500万台に修正している。

また、同氏は「Galaxy S10」と「Galaxy S10+」が売上の約85%を占めるだろうと予想している。これは昨年Appleが発売した「iPhone XR」が低迷したことも理由の1つだろう。

同氏は売上予測を上方修正した理由についていくつか共有してくれている。

アナリストが「Galaxy S10」シリーズの売上予測を上方修正した理由

Ming-Chi Kuo氏が「Galaxy S10」シリーズの売上予測を当初の見積もりから1,000万上昇させている理由として、主に中国での需要が非常に高いことを挙げている。また、Appleの「iPhone」と比較して多様で魅力的なスペック、そしてSamsungの魅力的な下取りプログラムを挙げている。

Samsungが行っている下取りプログラムでは最大下取り額が550ドルと非常に高い。更に、「Galaxy」スマホだけでなくAppleの「iPhone」等、他社製スマホも積極的に高値で下取りしているのが印象的。

Ming-Chi Kuo氏はこれに「Galaxy S10」シリーズ特有の機能等を理由として付け加えた。

「Galaxy S10」シリーズ特有の機能はいくつかあるが、超音波センサーを用いるディスプレイ内指紋認証やリバースワイヤレス充電の「PowerShare」、そして「Galaxy S10」と「Galaxy S10+」のトリプルカメラ構成等だ。

「Galaxy S10」シリーズの主な認証方式は指紋認証だが、顔認証を引き続き採用していることも要因の1つとしてあげている。因みに、より高度な虹彩認証は「Galaxy S10」シリーズでは廃止されている。

また、Ming-Chi Kuo氏は「Galaxy S10」シリーズは「Galaxy S9」シリーズと比較して予約注文が200%増加したことを伝え、中国での需要が非常に高い事を強調している。

SamsungやApple等のプレミアムモデルを販売するメーカーは近年、中国市場では伸び悩んでいたためこの市場で高い需要があるというのは昨年までとは明らかにユーザーの反応が違う。

先日伝えられた情報によると、韓国国内での「Galaxy S10」シリーズの予約状況が芳しくないと言われていたが、少なくとも世界的に見ると発売初期段階では概ね好調と考えて良さそうだ。今後の情報に注目したい。

 

[via SamMobile]

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