Samsungはサンフランシスコで開催したSDC2018で4つの次世代ディスプレイ技術を明らかにし、全面ディスプレイの「New Infinity」ディスプレイ等も発表した。
Samsungが2019年に発売する「Galaxy S10」にはこの全面ディスプレイとなる「New Infinity」ディスプレイの使用が期待されていたが、新しい情報はそれを望むユーザーにとっては良くないものかもしれない。
これまでの情報では、Samsungが全面ディスプレイを実現するためには先日中国で開催したカンファレンスで明らかにしたUPS技術を使用する事で実現すると言われてきたが、この技術が発表されたときから言われていたとおり、技術的な成熟度がまだ高くないことから「Galaxy S10」への使用は見送られる可能性がある。
「Galaxy S10」は「Infinity-O」ディスプレイを使用し完全な全面ディスプレイは実現しない可能性
Ice Universeが伝えた最新情報によると、UPS技術を使用する「New Infinity」技術ではなく、「Galaxy S10」には「Infinity-O」ディスプレイが使用される可能性があるという。
The hidden camera technology under the screen is immature, and there is not enough light to reach the camera through the screen. The photos taken by the current camera are very blurred. This technology will not be realized until 2020.
— Ice universe (@UniverseIce) November 9, 2018
カメラを画面の下に隠す技術というのはUPS技術を使用した「New Infinity」ディスプレイの事を指している。
この技術が技術的に量産レベルまで達していないことから「Galaxy S10」では代わりに「Infinity-O」ディスプレイを使用する可能性があるという。
「Infinity-O」ディスプレイもSDC2018で明らかにされた次世代ディスプレイ技術であることに変わりはないが、「Infinity-O」ディスプレイは画面の下にカメラを隠すのではなく、ほぼ全面ディスプレイの中にカメラの穴が設けられるというものだと思われる。
SamsungはSDC2018でディスプレイ技術の詳細については明かしていないため、実際にどのように機能するものなのかは分からない。
SDC2018で明らかにした「Infinity-O」ディスプレイのデザインを「Galaxy S10」がそのまま引き継ぐのであれば、フロントカメラはスマホ中央ではなく、左上(若しくは右上)に配置される可能性がある。
実際にここまで穴が大きいとは考えづらいが、ディスプレイの一部にポツンと穴があるようなデザインは、ノッチと同じように賛否が別れるだろう。
これまでの情報から「Galaxy S10」にはディスプレイ技術だけでなく、バイオメトリクス認証も次世代のディスプレイ内指紋認証技術を採用する可能性が高く、代わりに「虹彩認証」は廃止される可能性があると伝えられている。
それはSDC2018で発表された4つの次世代ディスプレイ技術を使用するのであれば、スペース的に当然有り得る話だろう。
「Galaxy S10」は2019年2月のMWC2019で発表が期待されており、主要OEMの2018年のフラッグシップモデルの発表が全て終わったことから市場の注目は2019年最初のインパクトとして十分な「Galaxy S10」に集まってきている。
当サイトでも「Galaxy S10」に関する情報は重点的にまとめていく予定なので、新しい情報が入り次第すぐにお伝えしたいと思う。
[via wccftech]