Samsungの新型スマホ「Galaxy S10」シリーズは既に多くの地域で発売が開始されている。現在発売されているモデルは「Galaxy S10」「Galaxy S10+」「Galaxy S10e」の3種類だが、「Galaxy S10」シリーズにはもう1種類存在しており、そのモデルは5G通信に対応する特別モデルだ。

5G通信に対応する「Galaxy S10 5G」はまだ発売されておらず、2019年第2四半期頃に韓国等の2019年より5G通信の運用を始める一部地域でのみ販売される予定。

そのため、2019年より5Gの運用を開始する国では、現在多くのテストを行っており韓国最大の通信キャリアの1つSKテレコムもこれに該当する。SKテレコムは「Galaxy S10 5G」で4G/LTE通信と5G通信を統合することを目指しており、SKテレコムによると「Galaxy S10 5G」を使用することで2.7Gbpsの通信速度を実現できるだろうと伝えている。

SKテレコムは「Galaxy S10 5G」モデルを販売するキャリアの1つで、5G-LTEアグリゲーション技術を使用することで徐々に速度を上げていき、韓国で最も速い5G通信をユーザーに提供する予定だ。

「Galaxy S10 5G」で既に2.6Gbps以上の速度を実現 - 目標は2.7Gbps

「Galaxy S10 5G」は6.7インチの大型ディスプレイと4,500mAhのバッテリーを搭載し、背面のカメラがシリーズで唯一4つ搭載されているモデル。「Galaxy S10/S10+」の3つから4つになった事で、「Galaxy S10 5G」は3Dイメージングや顔の認識、そして拡張現実(AR)性能を向上する。

他のモデルと最も異なるのはハードウェアもそうだが、何と言っても5G通信に対応するモデルであるということ。

SKテレコムは「Galaxy S10 5G」で5G-LTEアグリゲーション技術のテストに成功したといい、このスマホで1.5Gbpsの5G通信と1.15GbpsのLTE通信を組み合わえることで、既に最大2.65Gbpsの通信速度を実現することに成功したという。

2.6Gbpsという通信速度だけ聞いてもイメージが分かりづらいため、実例としていくつか紹介したい。SKテレコムによると2.6Gbpsの速度だと2GBのHD動画を6秒でダウンロードできるという。また、10GBのVRコンテンツは30秒だという。

この圧倒的なスピードを実現することができるため多くの場面で飛躍的に進歩することが期待できるのだ。ゲームであればインターネット上からリアルタイムでゲームデータをダウンロードしながらプレイしたり…。

現在、更に改善を進めており、SKテレコムの目標は2019年上半期中に2.7Gbpsの速度を実現することだという。

同社は「Galaxy S10 5G」の発売日を明かしていない。この背景には今月中に運用を開始すると予想されていた韓国での5G運用の開始を韓国政府が延期したことやスマホの製造元(今回で言えばSamsung)の生産の遅れや価格設定に関する交渉を続けていることなどが挙げられる。

日本を含む多くの地域では2019年には5G通信は普及せず、年単位で徐々に展開していくものになる。先行して普及を開始する国々で技術がどう発展していくのか楽しみにしたいと思う。

 

[source SKtelecom] 
[via SamMobile]

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