最近のスマホの多くは急速充電に対応しており、またワイヤレス充電に対応するモデルも多くなってきた。

先日Samsungが発表した新型スマホ「Galaxy S10」は「PowerShare」と呼ばれるリバースワイヤレス充電技術さえも搭載されている。無線給電技術の向上によりワイヤレス充電が業界全体に広く浸透し始めているというのはまず間違いない。

当サイトでも頻繁に取り扱うスマホメーカーの1つにOnePlusがある。OnePlusのスマホはフラッグシップモデルの中でもトップクラスにパフォーマンスに優れ、なおかつコストパフォーマンス抜群という特徴を持っているが、OnePlusのスマホにはこれまでワイヤレス充電技術が搭載されていなかった。

昨年発売された「OnePlus 6T」にワイヤレス充電が搭載されるのではないかという噂があったが、これはOnePlusのCEO、Pete Lau氏によって公式に否定された。またこの時にどうしてワイヤレス充電を搭載しないのかについて同氏から説明があった。

理由を一言で表すとOnePlusが商用化する際に求める品質レベルまで達していないからだ。(スピードや発熱)

これは裏を返すと、OnePlusが間違いなくワイヤレス充電技術の開発に取り組んでいるということで、今後のスマホには搭載される事に期待されていた。OnePlusが2019年に発売するスマホはこれまでのナンバリング通りであれば「OnePlus 7」と呼ばれるが、このスマホにもワイヤレス充電技術が搭載されないことが公式に確認された。

 

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「OnePlus 7」にもワイヤレス充電技術はサポートされず - 求めるレベルに達していないため

OnePlusのCEO、Pete Lau氏とCNETとの最新のインタビューで、Lau氏は2019年のフラッグシップモデル、つまり「OnePlus 7」と「OnePlus 5G」(どちらも仮称)はワイヤレス充電をサポートしないことを明らかにしている。

「OnePlus 7」がワイヤレス充電をサポートしない理由は、「OnePlus 6T」の時と同じでOnePlusが求めるレベルまで品質レベルが達していないということだ。恐らく、ワイヤレス充電の給電速度自体は問題ないはずだ。OnePlusが苦心しているのは多分発熱の方。ワイヤレス充電は現状、どうしてもスマホ本体が熱くなってしまう。技術的に全く熱を発生させないのは不可能だが、この発熱問題をある程度のレベルまで解決したいのではないかと考えている。

また、OnePlusがここまでワイヤレス充電の品質にこだわり、中途半端なレベルでサポートしない理由は、OnePlusが優れた有線充電技術を確立しているからだろう。OnePlus独自の急速充電技術「Dash Charge」や「OnePlus 6T McLaren Edition」より使用されている「Warp Charge 30」に同社は相当な自信を持っていることがこの判断からも明らかで、それはインタビューからも語られている。

CNETとのインタビューでLau氏は「OnePlusの充電技術は最も優れた充電技術の1つです。」と語っている。また同時に「ワイヤレス充電は(有線と比べて)劣っている」とも伝えている。

残念ながら「OnePlus 7」にワイヤレス充電がサポートされる可能性は0になったといえるが、OnePlusは長年ワイヤレス充電技術を開発している。どの製品で実装されるのかはわからないが、実装された場合、優れた技術として世に出されることに期待したい。

また、Lau氏は「OnePlus 7」がノッチ(水滴ノッチを含む)を廃止し、ポップアップ式やスライド式のカメラを採用するかもしれないという噂や実機画像のリークについてコメントする事を断っている。更にLau氏は会場に「OnePlus 7」と思われるプロトタイプを所持していたようだが、これをCNETに見せることも断っている。

OnePlusは公式発表前に、様々な情報を小出しにする傾向にあるため、今後の情報に注目したい。

 

[source CNET] 
[via wccftech , XDA-Developers]

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