Samsungは「Galaxy S9/S9+」の売上が思うように伸びず、下降傾向にある流れを断ち切るために「Galaxy S10」では様々な点で大幅な変更が行われることが期待されている。
これまでの情報によるとSamsungは少なくとも3種類の「Galaxy S10」を用意しており、「iPhone XR」と同じような位置づけるになると思われるエントリーモデルの「Galaxy S10 Lite」を新規に加え、標準モデルの「Galaxy S10」、そしてより大きなディスプレイを搭載した「Galaxy S10+」が存在すると言われてきた。
これら3つのモデル番号は順に「SM-G970」、「SM-G973」、「SM-G975」であることは明らかになっており、既に中国のCMIITの認証を受けている。
しかしSamsungはこれら3つのモデルに加えて5Gネットワークに対応するモデルも開発していると伝えられており、これまではこのモデルは「Galaxy S10+」をベースに作られると言われてきたが、最新の情報によるとこれら3つとはまた区別のプレミマムモデルを開発していることがWSJによって伝えられた。
5Gネットワークに対応するモデルがこの新しく浮上したプレミアムモデルだけになるのか、やはり「Galaxy S10+」をベースにしたモデルも存在するのかはわからない。
WSJが明らかにした4つ目の「Galaxy S10」に関して見ていきたいと思う。
4つ目の「Galaxy S10」は6.7インチのディスプレイに合計6つのカメラを搭載
これまでの情報からエントリーモデル「Galaxy S10 Lite」と標準モデルの「Galaxy S10」は5.8インチのディスプレイを搭載し、「Galaxy S10+」は6.4インチのディスプレイを搭載すると伝えられてきた。
しかし、今回明らかになった4つ目の「Galaxy S10」は6.7インチのディスプレイを搭載していると伝えられており、同社最大のディスプレイを持つデバイスになることが期待されている。
Samsungの「Galaxy S10」はそのナンバリングからも分かる通り「Galaxy S」シリーズで10周年記念のモデルになるのだが、この4つ目の「Galaxy S10」が10周年記念モデルになるのではないかと言われている。
当然ながらこの記念モデルは「Galaxy S10」シリーズで最も高価な価格設定になるはずだ。
また、この「Galaxy S10」の驚くべきところはディスプレイのサイズだけでなく、フロントに2つ、リアに4つの合計6つのカメラを搭載している可能性が高いというのだ。
Samsungはミドルレンジモデルの「Galaxy A9」(2018)より4つのリアカメラを搭載している。
Samsungは同社の新技術はフラッグシップモデルよりも優先的にミドルレンジモデルに搭載していく計画であることを伝えていたため、「Galaxy A9」に搭載したリアカメラ4つという技術がフラッグシップモデルの「Galaxy S10」に降りてくるのは自然な流れだ。
「Galaxy A9」のように縦に4つ搭載するのかはわからない。
また、4つ目の「Galaxy S10」は「Huawei Mate20 Pro」が初めて実装したように「Galaxy S10」をワイヤレス充電器として使用することのできる「逆ワイヤレス充電」機能を搭載しているという。
WSJの記事では触れられていないが、最も大きなディスプレイを持つ(筐体も大きい)ことから、4つ目の「Galaxy S10」はより大きなバッテリーを搭載している可能性が高いのではないかと思われる。
エントリーモデルに関しては様々な情報が出ているため現時点で不明だが、基本的に「Galaxy S10」シリーズにはクアルコムの「Snapdragon8150」か、Samsungの「Exynos9820」チップセットが搭載されるものと思われる。
5G対応モデルに関してはプラス5G用のモデムが搭載されるはずだ。
この4つ目の「Galaxy S10」は「Beyond X」としてSamsung内部では呼ばれているようで、発表のタイミングは全ての「Galaxy S10」と同じように2019年2月のMWC2019が最有力候補だ。
しかし、この「Beyond X」は実際に発売されるのは春以降になるだろうと伝えられている。
[via SamMobile]