OnePlusのスマホはこれまでイヤホンジャックを搭載してきたが、同社が次に発売する「OnePlus 6T」にはイヤホンジャックが搭載されないことが確認された。
これはOnePlusの共同設立者Carl Pei氏によって明らかにされたものだ。
同氏は、イヤホンジャックを搭載しなくなるモデルのことを「Next OnePlus」と呼んでおり、直接「OnePlus 6T」と呼んだわけではない。
しかし、OnePlusのこれまでのリリーススパン等やナンバリングシステムを見てみると、多くの確率で「OnePlus 6T」になるはずだ。
なぜ「OnePlus 6T」にイヤホンジャックが搭載されないの?
多くのユーザーが質問する内容はほぼ同じだ。どうしてOnePlusは「OnePlus 6T」でイヤホンジャックを廃止するのか、という点だ。
Pei氏によると、「OnePlusはスマホ開発を始めた時、できる限り最高のスマホを作り出そうとした。しかし、最高のスマホを作ろうとしても、全てのパーツをデバイスに搭載できるわけではない。
そのため、ユーザーエクスペリエンスを最適化するために選択をしなければならず、時にユーザーにとって価値のあるパーツをも取捨選択の対象としなければならないため、ユーザーのニーズとぶつかる可能性があることを理解している。」と述べている。
また、OnePlusが「OnePlus 6Tでイヤホンジャックを廃止するもう1つの理由としてOnePlusは「OnePlus 6」の時に既に自社のワイヤレスイヤホンを開発している。
Pei氏は現在のワイヤレスイヤホンのシェアがかなり高くなっているが、今後さらにシェアを伸ばすと予想していることも今回の決定の要因の1つだろう。
しかしながらOnePlusはこれだけの理由でイヤホンジャックを廃止するという選択は取らない。
それでも今回イヤホンジャックを廃止する選択をとったのには十分なメリットが有ると踏んだからだ。
OnePlusによると、イヤホンジャックを廃止することはあるオプションを得ることができるという。そのため適切な時期を待っていただけだという。
「OnePlus 6T」でイヤホンジャックを廃止することによるメリット
Pei氏はイヤホンジャックを廃止することはユーザーにとってメリットにもなり得ることを説明した。
同氏によると、イヤホンジャックを廃止することで、デバイス内により広いスペースを確保することができるため、より多くの新技術を「OnePlus 6T」に搭載することができるようになる。
「OnePlus 6T」には2018年後半において新技術と呼んでいいかはわからないが、ディスプレイ内指紋認証技術(Screen Unlck)を搭載する事が以前確認されている。
また、同氏によるとより広いスペースが確保できることで、より大きなバッテリーを搭載することができるようになるという。
このことから、「OnePlus 6T」に搭載されるバッテリー容量は少なくともこれまでのモデルよりも大きくなるのではないだろうか。
これまでOnePlusは「OnePlus 3」以降のスマホを発売する度に、「iPhone」を含むイヤホンジャック廃止モデルとの差別化としてイヤホンジャックが搭載されていることをプッシュしてきたが、「OnePlus 6T」ではまた別のフォーカスからプッシュする必要がある。
直ぐに思いつくのはノッチだが。
OnePlusのこの選択が多くのユーザーにとって肯定的に受け入れられるかどうか難しいところだが、バッテリー容量が大きくなるという点は重要なポイントだと言える。
個人的には2018年のワイヤレスイヤホンの普及率とジャック廃止によるメリットを鑑みれば、肯定的に受け取ることはできる。
[via TechRadar]