ゲーミングモニターは最近のe-Sportsの盛り上がりもあり、ゲームをプレイする多くのユーザーに注目されるようになってきた。

中でもPUBGを始めとしたバトルロワイヤルゲームの爆発的な大ヒットにより、ゲーム業界は大いに湧いている。

そんなPUBGは世界中のゲーマーを夢中にさせている。それは日本でも例外ではなく、「PUBG JAPAN SERIES(PJS)」と呼ばれる日本国内でPUBGのプロリーグ設立を目指したリーグ形式の大会まで開催されている。

このPJSのβリーグを勝ち抜いたチームは世界大会出場への権利が与えられるという情報もある。

そんなPJSへの出場、引いては世界で結果を残すという目標でPUBGをプレイする人や、プロゲーマーになろうとまでは考えてないけど折角PUBGやるなら上手になりたい!という人、様々だと思う。

PUBGの勝負で1番になることをドン勝と言うが、あなたはこのドン勝を手にするためには何が必要だと考えているだろうか。

AIM力?立ち回り?索敵能力?無論、どれも必要なスキルばかりだ。

これらのスキルはゲームの中での話だ。ゲームの外ではPUBGでドン勝を取る準備が出来ているだろうか。

特にディスプレイはプレイに大きく影響する重要なアイテムだ。

どんなゲーミングディスプレイを使用しているかで、他のプレイヤーと大きな差を生むことになる。

今回は先程上げたPUBG JAPAN SERIES(PJS)βリーグで実際に使用されているプロ仕様のゲーミングディスプレイ「BenQ ZOWIE XL2536」にフォーカスを当てて、ゲーミングディスプレイの重要性とBenQの新製品「ZOWIE XL2536」がどのように凄いのかを書いてみたいと思う。

今回紹介する「ZOWIE XL2536」はBenQジャパン様より提供していただきました

BenQ ZOWIE XL2536について

BenQはゲーミングディスプレイとしてだけではなく、様々な用途に適したディスプレイを数多く販売しているが、ゲーミングに特化したブランドにZOWIEがある。

ZOWIEとはBenQが販売している多くの製品の内、特にeSportsにフォーカスを当てたブランドのことで、よりプレイヤーのパフォーマンスを高めることだけに注力し、実際にプロゲーマーと連携を取りながら開発されたゲーミングディスプレイにのみ名付けられるブランドだ。

そんなZOWIEブランドを冠した「ZOWIE XL2536」は、BenQが2018年より販売を開始し、PJS βリーグで実際に使用されている最新のゲーミングディスプレイだ。

以下にXL2536の基本的なスペックを記しておく。

画面サイズ:24.5インチ 1920×1080
パネル:TN 非光沢
リフレッシュレート:ネイティブ144Hz
応答時間:1ms
DVI-DL:×1
HDMI:×2
DP1.2:×1

BenQ独自技術DyAc機能
暗所を明るくするBlack eQualizer機能
色の鮮明さを調整するColor Vibrance機能

XL2536に搭載されているこれらの機能がPUBGで実際にどういった影響があるのかについて全部書いているとボリュームが凄いことになったので、今回は別の記事にて紹介しているので、是非ご覧頂きたい。

PUBGユーザーが本気でオススメするBenQの144Hzゲーミングディスプレイ「ZOWIE XL2536」をレビュー!

2018.06.08

144Hzディスプレイってどういう感じ?

XL2536は144Hz対応のゲーミングディスプレイだが、あなたは144Hzのディスプレイを体験したことがあるだろうか。

僕は144Hzのディスプレイを久しぶりに使用したが、何の感覚に似ているだろうと考えたときにあるものを思いついた。

あなたは動画ストリーミングサイト等で60fps配信をPC又はスマホで見たことがあるだろうか。

特にスマホで見る60fps配信がわかりやすいが、あの人の動画・配信、なんだかやたらとヌルヌルしてるな…という経験。あの感覚に似ていると感じた。

あの感覚を実現するのは最新のグラボではなく、144Hz対応ディスプレイだったのだ。

想像しづらければ申し訳ないが、60Hzから144Hzディスプレイへの移行を経験したことがなければ間違いなく驚くはずだ。圧倒的である。

ZOWIE XL2536を開封

ZOWIE XL2536は一般的なディスプレイと比べると箱がかなり大きな印象を持った。

実際に箱を開封してみるとその理由がわかった。XL2536の箱は発泡スチロールで2層に区切られており、下の層にディスプレイ本体、上の層に同梱物がしっかりと区分けされている。

ZOWIE XL2536にはディスプレイ本体の他に以下のようなものが同梱されている。

  • 電源ケーブル(約1.8m)
  • DisplayPortケーブル(約1.8m)
  • USB3.0ケーブル(約1.8m)
  • ドライバー
  • CD
  • マニュアル/クイックスタートガイド
  • 保証書
  • 液晶ディスプレイカバー
  • アイシールド
  • S.Switch

同梱物を取り出し発泡スチロールを取り外すとZOWIE XL2536本体が姿を現す。(保護カバーを外した状態での写真)

BenQ Zowie XL2536のデザインついて

実際に取り出してみてディスプレイを初めてみた時にベゼル部分が何か違うなと感じた。

このベゼル部分について少し説明したい。

XL2536のパネルを囲むベゼルはマットなグレーに近い色で仕上げられており、部屋の光やディスプレイからの光を反射しないように設計されている。

この反射を最大限減らすことで、ゲームにより集中できるようにと考えて作られた特殊なベゼルなのだ。

一般的なディスプレイはパネルには対してベゼルが垂直になっているが、このXL2536は垂直ではなくやや斜めに加工されていることが分かる。

XL2536を組み立ててみたが、組み立てはかなり簡単で工具は何も必要ない。ディスプレイ本体は数キロあるが、女性でも問題なくスムーズに組み立ては行えるだろう。

工具が必要ないというのは、このようにネジ部分にツマミが用意してあるからだ。これは多くの組み立てが必要なガジェットが取り入れるべきだと感じるほど楽だった。

「ZOWIE XL2536」いやはやとてもシンプルだ。ロゴもなく設定ボタンも目立たないようになっている。右下の電源ボタン部分も設定でLEDを点けないことだってできる

どうしてZOWIEはそこまでシンプルにするのか?これは簡単だ。ZOWIEは常にeSportsでの使用を想定して開発されているからだ。

アイシールドがあるのもその理由の1つで、ゲーム以外の必要のない情報を削ぎ落とすロゴまでも。この徹底的な姿勢は僕は好きだ。

eSportsの事を考えているんだなと感じる部分はディスプレイだけではない。片手で行える高さ調整や、その高さを記憶しておくためのスライダー、そして圧倒的に持ちやすい上部にある取っ手

オフライン大会やLANパーティのような場所では機材の持ち込みや搬入が行われる。

その作業を行うのはプレイヤー自身かもしれないし、スタッフかもしれないが、この位置記憶のスライダーや持ちやすい取っ手は明らかに、こういった大会のことを想定して作られている

この取っ手があるおかげで、ディスプレイに面倒な油汚れや指紋をつけることなく、簡単に持ち運ぶことができる。

ゲームへの没入感と集中力を高めるアイシールドについて

視界に入ってくる余計なものを排除することでゲームにより集中できるようにしてくれるZOWIEゲーミングディスプレイのアイシールドを実際に使ってみた。

うむ…確かにゲームには集中できる。ゲーム以外の映像を最大限減らしてくれるというのは、大変良いものだと感じた。

だが、正直なところを言うと僕のようにディスプレイを複数枚使用し、そのディスプレイとの境目を極力なくすように使用したい場合にはアイシールドは適さないかもしれない。

ディスプレイを1枚、若しくは2枚程度であれば、このアイシールドは装着しておくべきだ。

あなたがe-Sports界を盛り上げるプレイヤーになりたかったり、プロゲーマー並みに最強のプレイヤーを目指すのであれば、アイシールドは使うべきだ。場所等の懸念がない限り使わない理由がない

実際にXL2536にアイシールドを装着して使ってみたが、アイシールドが本当に力を発揮するのはPUBG JAPAN SERIES(PJS)のようなオフライン大会等ではないかと思う。

PJSを含むオフライン大会はいろいろな方向に人や動くものがあり、それらは視界にチラチラと入ってしまう

ゲームに100%集中したい!という場面や環境の場合アイシールドは目に入ってくる情報を最小限に抑えてくれるため、大きく役に立つ。

PUBGで圧倒的に索敵しやすくなるZOWIE XL2536のオススメ設定!

さて、実際にZOWIE XL2536を使用する上で僕が最適と思う設定を紹介したいと思う。

好みの差は当然あると思う為、こうしたい場合この項目を調整すれば良い、こういうことも含めて説明する。

XL2536は工場出荷時の状態でもPUBGでの使用は他のディスプレイと比べても高性能だとは感じた。

だがしかし、明るすぎるのだ。事前情報で聞いてはいたのだが、やはり初期設定では明るすぎて目がキツい。長時間の使用は厳しいと感じた。

XL2536は複数の設定を登録しておくことができ、ゲームをする時、しない時のように簡単に変更することもできる。それはつまりPUBG用の設定とBF5の設定を用意するということもできることを意味する。XL2536では最大3つまでの設定を登録することができS.Switchを使用すればワンクリックで変更できる

XL2536はTNパネルを採用している。TNパネルは視野角が狭くなってしまう特徴を持つ。XL2536は左右の視野角は他のTNパネル搭載モデルと比べても広いと感じたが、上下では結構見え方が変わる。あなたが実際に使用する際の姿勢で設定を行ったほうが良いだろう。

PUBGでの設定

XL2536にはかなりの数のプリセットが用意されているが、現時点で僕は以下のような設定を使用している。

この設定はPUBGで敵を見つけやすく、暗所でもしっかりと明るく見えるように設定し、なおかつ長時間の使用でも耐えうる設定だ。

PUBGでの設定
DyAc:プレミアム
Black eQualizer:14
色の鮮明さ(Color Vibrance):15
輝度:70
コントラスト:65
シャープネス:7
ガンマ:3
AMA:プレミアム

ブルーライト軽減や色温度の設定は触っていない。

現状僕の目と環境ではベストだと感じた。

もっと暗所を見えるようにしたいよ!という人はBlack eQualizerの数値を上げてあげるとよいだろう。

ただ、Black eQualizerの数値を上げるとどうしても画面が少し白くなって見える。

これをBlack eQualizerの数値をいじらずに色味を調節したければ、色の鮮明さかガンマの数値を大きくすればいいだろう。

Black eQualizerの数値を上げずに輝度を上げることでも暗所は見やすくなるのだが、おそらく目が耐えられないだろう。

シャープネスは数値をいじると画像がぼやけて見えたり、くっきり見えたりする。変える必要はないだろう。

AMAはプレミアム推奨だ。AMAはXL2536の応答速度に直結する項目になり、プレミアムにしておくことで、ラグのない操作を行うことができる。

ゲーム以外での設定

上記設定でGoogleのトップページを見ると分かるが、この設定でも真っ白の背景はかなり明るい。

PUBGをプレイしない際は以下の設定にして意識してXL2536で作業を行っているが、今のところ他のディスプレイと目の疲れはあまり変わらないように感じた。

ゲーム以外での設定
DyAc:オフ
Black eQualizer:0
色の鮮明さ(Color Vibrance):10
ブルーライト軽減:5
輝度:60
コントラスト:45
シャープネス:7
ガンマ:1

ゲーム以外での使用感は完全にどういった作業をするかに依存するが、ブラウジング動画視聴文字の入力を主な作業とした場合、現時点でこうしている。

Black eQualizerの数値を0にすることでかなり色味は暗くなるので、ガンマの数値を1に戻すことで補完している。

また長時間の使用でも目の疲労を少しでも抑えるためにブルーライト軽減を少し入れている

この設定であればGoogleのトップページでも目の刺激は抑えられるのではないだろうか。

最適ではないと感じれば輝度の調整で理想に近づくだろう。

コントラストをいじると白色が強調され、目への刺激が強くなってしまうと感じた。

まとめ

いかがだっただろうか。BenQの最新のゲーミングディスプレイ「ZOWIE XL2536」について色々お分かりいただけたと思う。

BenQが精巧に作り上げたこのゲーミングディスプレイはDyAcやBlack eQualizerといった便利な機能だけでなく、ユーザーそれぞれの理想を実現する設定の柔軟力もある。

XL2536は値段の面で見れば決して安くはない。だがディスプレイが他のPCパーツと違って優れている点は、買い換えるスパンが圧倒的に長いことだ。

グラボやCPUのように買い換えるスパンが早いパーツと違って、ディスプレイは満足の行くディスプレイを購入すればかなり長期的に愛用することができる

圧倒的に性能面で優れたゲーミングディスプレイなら尚更だ。

このZOWIE XL2536はPJS βリーグで実際に使用されているディスプレイだ。大会で使用される、それが何よりの答えではないだろうか。

あなたがこれからe-Sports業界に名乗りを上げ、数多の大会で成績を残すプレイヤーになったり、環境を揃えて他のプレイヤーよりは上手になりたい!というユーザーだけでなく、144Hzのゲーミングディスプレイは初めてなんだ!というユーザーにもBenQの「ZOWIE XL2536」は良い選択となる。今回の経験を通じて僕はそれを確信している。

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