
クアルコムが「Snapdragon 765G」チップセットを改良した「Snapdragon 768G」を発表している。
「Snapdragon 765G」は「Snapdragon 765」や「Snapdragon 865」と共に2019年12月に発表されたチップセット。これら7シリーズチップセットは5Gモデムを統合するクアルコム最初のチップセットだ。「Snapdragon865」は5G通信に対応しているものの別途5Gモデムが必要でチップセット自体に統合されていない。
さて、「Snapdragon 765」と「Snapdragon 765G」の違いはGPU面で「765G」には「Adreno 620 GPU」が搭載されている。この変更によって「765G」は標準の「765」より最大20%のパフォーマンス向上を実現した。
今回発表された「Snapdragon 768G」は「Snapdragon 765G」と比較してCPU・GPU共に約15%のパフォーマンス向上を実現したという。
この記事では主な特徴を列挙し、また、各ポイントの特徴について書き記してみたいと思う。
「Snapdragon 768G」の主な特徴
「Snapdragon 768G」は「Snapdragon 765G」と同様、ゲームパフォーマンスの向上を目的としたチップセット。
GPUは「Adreno 620 GPU」と共通だが、改良が施されたことで「Snapdragon 765G」と比較して15%高速なグラフィックレンダリングが可能となている。
CPUも「Kryo 475」と共通だが、オーバクロックによりクロック速度が2.4GHzから2.8GHzまで引き上げられている。これによりCPU性能も「765G」と比較して15%向上している。
他にも「Snapdragon 768G」は以下のような特徴を備えている。
- 120Hzリフレシュレートディスプレイに対応
- Snapdragon Elite Gaming機能
- 更新可能なGPUドライバのサポート
- Qualcomm® Game Jank Reducer v2.0
- Qualcomm® Game Fast Loader
- Qualcomm® Game Network Latency Manager
- mmWave、sub-6、TDD、FDD、ダイナミック・スペクトラム・シェアリングをサポートし、真にグローバルなカバレッジを実現
- Qualcomm® 5G PowerSaveにより電力効率が大幅に改善
- Qualcomm® FastConnect™ 6200サブシステムにより「Wi-Fi6」機能で接続性の向上
より詳細な特徴はクアルコムの公式ページより確認できる。
→Snapdragon 768G 5G Mobile Platform