Samsungは来月20日に「Galaxy UNPACKED 2019」を開催し、このイベントで新型スマホ「Galaxy S10」を発表する予定だ。既に「Galaxy S10」シリーズのデザインなどは明らかにされているが、現在Samsungは「Galaxy S10」シリーズでFCC認証を受けており、この認証資料から新しい機能や特徴が明らかにされている。

Samsung製品だけでなく、メーカーは新製品を米国で発表する場合、発売前に連邦通信委員会(FCC)の認証を受ける必要がある。FCCの認証は通常デバイスの発表直前に受けることが多く、Samsungは今月20日に「Galaxy S10」シリーズを発表する予定であることから、今回のタイミングでFCCの認証を受けるというのは自然な流れだ。

「Galaxy S10」の全モデルはWi-Fi6(802.11ax)と逆ワイヤレス充電機能をサポートか

FCC認証のリストから得られる情報はデバイスの発表が近いんだなという程度で基本的には新情報は少ないが、デバイスの接続情報については全てが明らかにされる。接続情報とはデバイスがWi-Fi規格の何をサポートしているかやBluetoothのサポート規格等だ。

今回FCCの認証を受けているのは「Galaxy S10e」と「Galaxy S10」、そして「Galaxy S10+」の3種で通常ラインナップ全てのモデルだ。モデル番号の後ろに「XU」と付いているモデルはでもモデルだと言われているため、多くの情報がN/Aとなっている。ここはスルーしよう。

Galaxy S10e

Galaxy S10

Galaxy S10+

さて、これらの情報を見ると3種類のモデルはNFC・Bluetooth・MST(Samsung Pay用)。LTEバンド・VoLTE・VoWiFi・GPS等の基本的な規格を当然サポートしている。これは「Galaxy S9」と基本的に変わらないが、異なる点として「Galaxy S10」の3モデルは新しいWi-Fi規格「Wi-Fi6」をサポートしているようだ。「Wi-Fi6」は規格名が変更になる前は「802.11ax」と呼ばれていた。現行「Wi-Fi5」は「802.11ac」のことだ。Wi-Fi規格の変更点についてはこちらを参考にしていただきたい。

「Galaxy S10」シリーズが「Wi-Fi6」をサポートするという情報はFCCの資料から判明したものでサポートは確定的だ。しかし、「Wi-Fi6」は新しい規格で利用するためにはこの規格をサポートするルーターが必要だ。現在市場に出回っている9割のルーターはこの企画に非対応で、2019年より徐々に対応ルーターが発売されていく予定。そのため今年「Galaxy S10」を購入しても「Wi-Fi6」の恩恵をすぐに受けられるかと言われると微妙なところだ。ルーターをう購入すればすぐに恩恵を受けることはできるだろう。

さて、FCCの資料から得られた新情報は「Wi-Fi6」に対応するという点のみだが、別の「Wireless Power Transfer」と呼ばれる別の文書からは「Galaxy S10」が「磁気誘導(MI)または磁気共鳴(MR)を介してAC電力信号を送受信できる」と記されている。

 

難しく書かれているが、これは「Galaxy S10」がワイヤレス充電と逆ワイヤレス充電をサポートすることを示している。また、最大9Wの急速充電のワイヤレス充電に対応するようだ。有線充電では更に早い急速充電のサポートが期待できるだろう。

Samsungは2月20日に「Galaxy S10」を発表し、3月上旬より様々な市場で発売されると思われる。日本の通信キャリアは発売から2~3ヶ月後より取り扱う傾向にある。

 

[source FCC1 , FCC2 , FCC3] 
[via XDA-Developers]

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