Samsungが「Galaxy S10」シリーズ向けに先日よりリリースしている2019年5月のセキュリティパッチを含むソフトウェアアップデートだが、多くのユーザーが不具合を訴えているようだ。
先日Samsungは「Galaxy S10e/S10/S10+」向けに2019年5月のセキュリティパッチやカメラ機能を大幅に改善するためのアップデートを複数地域で展開している。このアップデートをインストール後、多くのユーザーが報告している不具合はサードパーティ製アプリがフリーズするというもの。TwitterやNova Launcher等の一般的なアプリが最も影響を受けると言われているが、フリーズするアプリはこれに限らないようだ。
Twitterアプリはここ最近Google Playストアで更新されていないため、アプリ側に問題があるというわけではなく、明らかにソフトウェアアップデート側に問題があるといえる。
因みに、日本で発売されたばかりのau版「Galaxy S10」にはこれらのアップデートは5月28日時点で提供されていない。また、USアンロック版にも届いていない。
2019年5月のセキュリティパッチを持つ3つ目のアップデート「SE7」がリリースされている。アップデート内容は↓のビルド番号「SE5」や「SE6」と同じだが、恐らく「SE6」で残されていた不具合の修正?及び最適化なのではないかと思われる。
「Galaxy S10」向け2019年5月のアップデートでが抱える不具合について
また、RedditやXDAスレッドのユーザーによると、このアップデートをインストール後に発生している不具合はサードパーティ製アプリがフリーズするという問題だけでなく、時々スマホ本体がフリーズする不具合も報告されているようだ。
本体フリーズ後、電源ボタンを長押しする事で電源オプションを表示することはできるが、再起動や電源OFFのボタンをタップしても反応はしないとのこと。スマホはその後自動的に再起動すると言われているため、完全に文鎮になるわけではないようだ。
また、別のユーザーによると電源ボタンを押すことでディスプレイの電源をオフにすることができるが、デバイスにロックがかからないと訴えている。設定にもよるが通常ディスプレイの電源をオフにするとデバイスはロックされる。しかしこれが機能しないということのようだ。
更に別のユーザーによると「Galaxy S10」と「Galaxy S10+」のディスプレイ内指紋認証が反応しなくなったという内容のものも報告されている。
執筆時点で「Galaxy S10」で発生しているこれらの不具合を解決する手段はないようだ。工場出荷状態へとリセットしても特に変化はないようだ。不具合の発生タイミングが最新ソフトウェアアップデート後という点で共通しているため、問題は明らかにソフトウェアアップデートにあると見て良い。
そのため、「Galaxy S10」シリーズ向けにリリースされている2019年5月のセキュリティパッチやカメラ機能の改善を含むこのアップデートが届いても、現時点でインストールすることはおすすめしない。Samsungが既にこの問題を認識しているかどうかは不明だが、影響範囲から直ぐに問題箇所を修正したソフトウェアアップデートをリリースするものと思われる。
新しいアップデートがリリースされ次第直ぐにお伝えしたいと思う。
[via SamMobile]