Samsungは昨年、中国市場向けに「Galaxy A8s」と呼ばれるミドルレンジモデルを発表した。このスマホには「Infinity-O」ディスプレイと呼ばれる新しいディスプレイ技術が使用されており、来月20日に発表が期待されている「Galaxy S10」にも使用される技術だ。
「Infinity-O」ディスプレイはこれまで必要だったベゼル部分を大幅に削減し、ベゼル幅内に配置されていたカメラをディスプレイ右上に埋め込むという新しい技術。斬新なデザインであるだけに「iPhone」のようなノッチとどちらが好みかは別れる仕様となっているが、より全面ディスプレイに近づくデザインにはなっている。
そんな「Galaxy A8s」は現在中国市場でのみ取り扱われることが明らかにされていたが、以前よりSamsungは韓国で発売するための「Galaxy A8s」の準備を進めていることがWi-Fi認証等を通過したことなどから分かっていた。
そして現在、Samsungは韓国で「Galaxy A8s」を発表している。名称は「Galaxy A8s」ではなく「Galaxy A9 Pro」として発表されている。
「Galaxy A8s」を韓国向けに「Galaxy A9 Pro」として発表
韓国で発売される予定の「Infinity-O」ディスプレイを採用した新型ミドルレンジモデルは中国の「Galaxy A8s」ではなく、「Galaxy A9 Pro」として発表された。基本的にスペック等は「Galaxy A8s」と同じ。
「Galaxy A9 Pro」は6.4インチのフルHD解像度を持つディスプレイに「Infinity-O」ディスプレイを採用している。ディスプレイのパネルは液晶パネルを採用し、アスペクト比は19.5:9。
「Galaxy A9 Pro」の後ろのカメラはトリプルカメラが搭載されており、2倍の光学ズームを実現している。センサーは10MPの望遠レンズと24MPのメイン。そしてボケなどを表現するために5MPの深度センサーが搭載されている。ディスプレイ左上に配置されたフロントカメラは1つで、センサーは24MP。
内部スペック面として「Galaxy A8s」にはミドルレンジモデルの中で最もパフォーマンスに優れるチップセットの1つ「Snapdragon710」が搭載されていたが、「Galaxy A9 Pro」にも同等のチップセットが搭載されている可能性が高い。また、6GBのメモリと128GBのストレージモデルが存在することが確認されている。バッテリー容量は十分な3400mAh。
指紋認証は「Galaxy S10」はディスプレイ内指紋認証を搭載する見込みだが、「Galaxy A8s」及び「Galaxy A9 Pro」は背面に指紋認証センサーが搭載されている。また、Samsungデバイスとして初めて3.5mmイヤホンジャックを廃止している。
「Galaxy A9 Pro」は韓国で599,500ウォン(534ドル)で発売される予定で日本円で約59,000円程。カラーリングは「アブソリュートブラック」「ブラック」「ブルー」の3色が存在するようだ。発売後、新たなカラーリングが投入される可能性は充分あるだろう。
さて、韓国で発表された「Galaxy A9 Pro」は2月28日に韓国国内で発売される予定だ。現時点でSamsungがその他の市場で正式に取り扱いを行うかどうかは不明。しかし、中国から韓国へと取扱地域を拡大したことで、今後様々な地域で取り扱う可能性はあるのではないだろうか。