ヘッドホンは一般的にイヤホンよりも値段が高い傾向にあり、若干敷居の高い印象があるのではないだろうか。

それにネットでおすすめのヘッドホンを検索すると、上位にでてくるヘッドホンの多くは1万円を超え、平気で3万円、4万円するものも多い。

ヘッドホンについてよく分からないのに、そんなに高価なものを最初のヘッドホンとして購入するのは中々躊躇するものではないだろうか。そういった場合、まずは比較的安価なものを購入し、より良いものを欲しいと思ったら高価なものを購入するというのが一般的な価値観だと思う。

そこで今回はヘッドホンを初めて購入しようと考えている方や、手頃な値段で手に入り気軽に使えるヘッドホンを探しているという方におすすめできるワイヤレスヘッドホンを紹介したい。

今回使用するヘッドホンは「MPOW H7」で3,000円弱で販売されているBluetooth(ワイヤレス)ヘッドホンである。

実際に使ってみての感想は後述するが、使用して一番の印象は、「えっ、これが3,000円以下で買えるの?」という驚きだった。

使用し始めて1ヶ月も経っていないが、それまでの期間で分かったこと、感じたことをレビューしたいと思う。

今回使用する「MPOW H7」はMPOWより提供していただきました。
Mpow ヘッドホン H7 bluetooth 4.0 密閉型 15時間再生 ワイヤレス ヘッドセット 40mm HD ドライバーユニット リモコン ・ マイク付き ハンズフリー通話可能 ブルートゥース ヘッドフォン ブラック
Mpow

「MPOW H7」のパッケージと同梱物

パッケージはとてもシンプル。また、化粧箱がやたらと派手なものも多いが、必要のないところ(個人の価値観)にお金をかけないところは個人的に高評価。

付属品は3.5mmのオーディオケーブル(約130cm1本と充電用のUSBケーブル(約50cm1本、収納ポーチ、取扱説明書となっている。


充電はパソコンとUSBケーブルで接続することで可能だが、コンセントにつないで充電をしたい場合は別売りのUSB ACアダプターを購入する必要がある。公式では出力5Vのものを推奨してある。

MOPW」は香港の企業であるが、取扱説明書はすべて日本語で書かれているため操作方法などで困ることはないだろう。

海外製の製品には取扱説明書が様々な言語で書いてあり日本語で書いてあるページは1ページだけというものも多いが、全て日本語で書いてあるのは非常にありがたく、ユーザーライクだと感じる。

「MPOW H7」のデザイン

デザインは黒のマット調で非常にシンプルなデザインとなっている。ヘッドホンの内側にはLRのプリントもしてあり、左右がわかりやすくなっている。

あまり凝りすぎたデザインは外での使用を想定している方には考えものだが、この「H7」なデザインであるため、街中でも悪目立ちすることはないだろう。

スライダーとアームの接続部が90°回転するため使わないときなどはコンパクトに収納することができる。


「MPOW H7」の音質について

ヘッドホンやイヤホンを選ぶ際に重要視するのはやはり音質であろう。

正直、「MPOW H7」は価格帯的に音質にはあまり期待してはいなかったのだが、予想を良い意味で大きく上回ってきた。

40mm高磁力ネオジムドライバーを搭載していることにより、イヤホンではなかなか出すことのできない音になっている。

イヤホンとヘッドホンの音質を比べるものではないかもしれないが、今まで「MPOW H7」よりも多少高めのイヤホンを利用してきたという方も満足できる音なのではないだろうか。

低音がドンドンと主張しすぎることもなくちょうど良く、聞いていて疲れない。中高音もクリアで、高音がシャリシャリなっているということもあまり感じられなかった。

気になった点でいえば、音が少しだけこもっているように感じることだろうか。

しかし、値段以上の価値がある音質であるのに間違いはない。

ただやはり、Bluetoothで聞くのと有線でつないで聞くのでは有線で聞いたほうが音質は良かった。

有線で聞くと音の籠もりがなくなり、よりクリアに聞くことができる。

よりよい音質で音楽を楽しみたいかたは有線で聞くのがいいかもしれない。

動画を視聴するのにも問題なく、臨場感があり満足いくものであった。

「MPOW H7」の装着感は? - 長時間使用は疲れない?

スライダーが左右で細かく10段階で調節することができ、自分の頭の大きさに合わせて使うことができる。

ヘッドバンドの強さは非常にちょうどよく、長時間使用していても頭が痛くなるようなこともなく、多少頭を振ったぐらいでは大きくずれることもない。

また頭頂部には低反発ウレタン製のイヤークッションがついているためこちらも長時間使用の際の負担を減らしてくれる。

イヤーパッドは大きめで耳をすっぽりと覆うようなオーバーイヤー型になっている。個人的に耳の上に乗るようなオンイヤー型は長時間使用の際に耳が痛くなったりすることもあったため、このタイプは嬉しい。また、メガネを使用していても使うことができるのもありがたい。

「MPOW H7」の遮音性は? - 外では?

遮音性に関してはノイズキャンセリング機能等がついていないのもあるだろうが、遮音性が高いというわけではないが室内で使用すると考えれば全く問題ない。

「MPOW H7」の耐久性は? - 壊れない?

耐久性に関しては、長期間使用することでしか中身のあることを伝えることができないが、少なくともしばらく使用してみた感じだが、今の所問題はまったくない。(基本的に室内で使用)

作りも価格以上にしっかりしており、激しい使い方をしない限りは壊れないのではないかと思う。

「MPOW H7」の接続性は? - 途切れない?

多くのBluetoothヘッドホンやイヤホンで大差はないと思うが、一度ペアリングをしてしまえば、電源をつけると自動的に接続されるためストレスなく使用することができる。

通信範囲も10mということで、スマホに接続して使用する場合には全く問題がない。パソコンに接続して使用する場合も、トイレ等で遠くまで離れない限り問題ないだろう。

僕の家ではパソコンから7mほど離れた金属製の扉を隔てると接続が切れてしまった。金属扉を隔てた状態で使用することなどないだろうから問題はないと思うが

ワイヤレスヘッドホンでは遅延を気にする声も耳にする。

FPSや音ゲー等のち円が致命的になるゲームでは日常的にプレイしないためどの程度の遅延があれば不満になるのか分からないためゲームに使用した際の感想は述べられないが、動画を視聴する程度であれば気になるような遅延はなく全く問題なかった。

満員電車などで使用してみたわけではないので人混みでの接続状況は確認できていない。

「MPOW H7」のバッテリーは? - どれぐらい持つ?

製品仕様によるとバッテリーは充電時間3時間で連続通話時間は最大18時間、連続再生時間は最大15時間となっている。(使用端末によって多少異なることがある)

個人的に基本的にはヘッドホンは室内で使用するものだと考えており、パソコンでの作業や映画・動画鑑賞、家事中での使用が主になると思っている。なので連続で十数時間使用することはあまりないと思う。そう考えると、十分なバッテリーではないだろうか。

また「MPOW H7」は付属のオーディオケーブルで接続することで有線のヘッドホンとしても利用することができるため、万が一使用中にバッテリーが切れても有線接続することで利用することができる。

「MPOW H7」のマイク性能は? - 普段も使える?

この「MPOW H7」にはマイクもついており、パソコンやスマートフォンでの通話も可能となっている。ヘッドホンのマイクといえば、本体から口元に向けて伸びているマイクを想像するが、「MPOW H7」は本体にマイクが内蔵されているため、マイクを使わないときでもマイクが邪魔になったりすることはない。

マイクは下の画像のLEDが点灯しているところに内蔵されている。


マイクが内蔵であると音をしっかり拾ってくれるのか不安に思うかもしれない。しかし、僕が使用してみたところ音が小さすぎるということもなく、通話をする分には全く問題のない性能であった。一方でキーボードを叩く音も拾ってしまっていたため、ノイズも多く拾ってしまうかもしれないが個人的には気になるほどのものではなかった。マイクの設定次第ではノイズもある程度拾わないようにできるかもしれない。

マイクも価格に対しての性能は満足のいくものである。

「MPOW H7」の接続方法は? - 使い方は?

基本的な接続方法は取扱説明書に丁寧に書いてあるので、ここでは割愛させてもらう。

代わりに使用していて気づいたことを書いていこうと思う。

Bluetoothで接続しているときに、ヘッドホン本体にオーディオケーブルを接続すると自動的に電源はオフになる。

USBケーブルだけを接続しても電源はオフにはならないが、コンセントにさすと電源はオフになる。

つまり充電しながら、Bluetoothを使うことはできないということである。(充電しながらワイヤレス接続を行う意味はないので全く問題はない)

操作方法も取扱説明書に書いてあるので、わからなかったら説明書を読んでほしい。

因みにに僕はボタンのデザインだけでどう作動するか判断し操作してみると、思ったような挙動をしてくれなかった。

ボタンが3つしかないため、長押しなどを使って操作を分けてあるので一通り説明書に目を通すことをおすすめする。

まとめ

MPOW H7」が届いてから比較的短期間でのレビューだが、現時点でこの低価格帯でのヘッドホンとしては非常にコストパフォーマンスに優れた商品だと思えた。

無線と有線、両用できるというのはワイヤレス製品の敵、バッテリー切れや接続障害に対応できるため優れていると言える。

ヘッドホンがほしいなと思いながらもヘッドホンというのは高価なイメージがあり、敷居が高く感じている人も少なくないと思う。

そんなヘッドホンがこの低価格というのは逆に不安に思ってしまうかもしれない。

僕もこの価格帯のヘッドホン、しかもワイヤレスの製品の品質はいまいちなんじゃというイメージがあった、しかし「MPOW H7」を使用してからイメージがガラッと変わった。

「はじめてのヘッドホンは低価格で」「気軽に使えるヘッドホンがほしい」という方には非常におすすめすることができる商品である。

Mpow ヘッドホン H7 bluetooth 4.0 密閉型 15時間再生 ワイヤレス ヘッドセット 40mm HD ドライバーユニット リモコン ・ マイク付き ハンズフリー通話可能 ブルートゥース ヘッドフォン ブラック
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