Samsungの「Galaxy S10」シリーズはSamsungにとって重要なスマホだ。様々な理由があり、大きく「Galaxy S」シリーズの10周年記念モデルであること。そしても1つが昨年の「Galaxy S9」の不振を脱却しなければならないモデルあるということ。

Samsungが昨年発売した新型スマホ「Galaxy S9」は決して完成度や満足度の低いスマホだったかと言うとそうではない。しかし、思惑通りとは行かず世界的に売れ行きは微妙でSamsungにとって苦しい1年となった。夏に発売された「Galaxy Note9」についても同様だ。

それらの不調を脱却する事が必要不可欠だと言われていた後継モデルの「Galaxy S10」だが、先日中国でも始まった予約状況は昨年の「Galaxy S9」よりもかなり順調だと伝えられた。しかし、先日より始まった韓国国内での「Galaxy S10」の販売は期待通りの売れ行きとは行っていないようだ。

韓国での「Galaxy S10」の売れ行きは「Galaxy S9」よりも低い - 理由は?

韓国ではKT、SKテレコム、LG Uplusの大手3キャリアが2月25日より「Galaxy S10」シリーズの予約を受け付け、3月4日より発売されている。韓国からの報告によると、「Galaxy S10e」「Galaxy S10」「Galaxy S10+」の3モデルは発売初日で14万台販売されたという。この数字に関してはSamsung公式のものではないため実際とは異なる可能性があるが、この数字が正しかった場合「Galaxy S10」シリーズは昨年の「Galaxy S9」よりも厳しいスタートとなっていることを意味する。

昨年の「Galaxy S9」は初日販売台数が18万台で、昨年夏に発売された「Galaxy Note9」は20万台販売している。これらの数字自体が厳しいものであったことを考えるとSamsungの「Galaxy S10」は昨年以上に厳しいスタートを切ったということだ。

明らかに多くの新機能が搭載され、魅力的だと言われている「Galaxy S10」シリーズがどうして売れないのか。これには様々な要因があるが、世界的に伸び悩んでいる理由と韓国で売れない理由について簡単に解説したいと思う。

 

まず、Samsungに限らず以前のようにスマホが世界的に売れなくなっている理由は明らかに価格の高騰。「Galaxy S10」は「Galaxy S9」よりも価格が高騰しており、コスパに優れた「Galaxy S10e」でさえ、ほぼ10万円で販売される。このスマホ全体の価格の高騰によって、ユーザーは以前よりも1台のスマホを長く使う傾向になっている。

そして、Appleの「iPhone」が発売され、「iPhone 6」ぐらいまでは各社、モデルチェンジ毎に多くの新機能を搭載し競争していたが、最近のスマホは機能的な変化は乏しく、競争ポイントがカメラによりがち。どのスマホも共通して言えることだが、わざわざスマホを買い換えるにはインパクトが弱すぎるのだ。

そして韓国で始まった「Galaxy S10」シリーズの販売台数が昨年以上に伸び悩んでいる大きな理由の1つとして、韓国では「Galaxy S10 5G」が発売されるということ。韓国では他の地域よりも早く5G通信が普及する予定で、韓国では「Galaxy S10 5G」を待っているユーザーが多いと伝えられている。

また韓国通信キャリアでは「Galaxy S10」の4Gモデルを「Galaxy S10 5G」発売時に交換するというキャンペーンも実施しているようだ。韓国では5Gを見越して買い控えているユーザーがいるというのも伸び悩んでいる理由の1つだろう。

「Galaxy S10」を含むスマホの売れ行きが伸び悩んでいる理由は上記の通り。「Galaxy S10」シリーズは多くの地域で3月8日より発売される予定。そして初日売上だけではそのスマホの売り上げは分からない。そのため、世界的に発売され数ヶ月経つことで「Galaxy S10」シリーズが世界的に売れているのかどうか分かってくるはずだ。

 

[source TheInvestor] 
[via wccftech , SamMobile]

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