フラッグシップモデルのスマホ市場はAppleが圧倒的にシェアを伸ばしており、革新的な技術においてもAppleはリードしている。
スマホ市場は様々な技術を駆使して生体認証システムを搭載しようとしているが、AppleはiPhone XでFace IDを搭載することに成功した。
Face IDは他のどの顔認証システムよりも現時点で優れたものであることは間違いない。
Face IDの3D顔認識を用いても双子であれば誤認証は起こってしまうようだが、双子でも13歳以上であれば誤認証はしないとAppleは伝えている。
またこのFace IDのように3D顔認証システムを用いているメーカーも先日のXiaomi Mi8がリリースされるまで存在しなかった。
この点でSamsungを含む他のAndroidスマホメーカーたちは1歩遅れてると言える。現時点でAppleのような独自技術による認証システムを確立しているメーカーは出てきていない。
しかし韓国メディアの報道によると、Samsungが大きな発表をし、某認証システムの機能を認めたようだ。
韓国メディアによるとSamsungが中国の競合他社に追いつき、追い抜くためにGalaxy S10でバーチャル指紋認証を「商業化」すると認めたようだ。
この発表の面白いところはGalaxy S10にディスプレイ上での指紋認証を搭載する!というビッグニュースだ。
勿論それは間違ってないが、オモシロイと思ったところは競合他社として上げたところが中国企業であることだ。
SamsungはAppleではなく中国(恐らくXiaomiとOnePlus)から脅威を感じているようだ。
2018年は中国企業がOnePlus 6にXiaomi Mi8と良いスタートを切っている。既にOnePlus 6は売り切れになるほどだ。
この中国企業の凄いところはスペック面でGalaxy S9と殆ど同じ、それ以上のパフォーマンスを発揮する場面もある。
それでいて、圧倒的なコストパフォーマンス。売れないはずがないのだ。
それはつまりSamsung側が何かしらのアプローチを取り、ライバル企業に差をつけないとAndroidスマホの覇権を握り続けるのは難しいということを意味する。
そのアプローチの1つとしてSamsungはGalaxy S10に当サイトでも伝えてきたディスプレイ上での指紋認証技術を搭載する予定だと韓国メディアETNewsが報じた。
Samsungがこの時期に来年1月にリリースする予定のGalaxy S10に関する公式発表を行うということがライバル企業にシェアを取られることを危惧している何よりの証拠だ。
つい先日XiaomiがフラッグシップモデルMi8を発表した。更にWWDC2018ではAppleがiPhone SE2を発表するかもしれないという話。(iPhone SE2がフラッグシップモデルかどうかは置いておいて)
多くのユーザーのスマホの買い換える時期を1月まで何とか延長しないと、S10で多くのシェアを取ることは難しいだろう。
そのための今回のSamsungの公式発表だろう。Galaxy S10はこんな機能載せちゃうぞと。
Galaxy S10で搭載される指紋認証は超音波による読み取りか
SamsungはGalaxy S10でディスプレイ上の指紋認証を搭載するために、クアルコムと共同で超音波式の指紋認証システムの開発を行う予定だ。
クアルコムは超音波による指紋読み取りシステムSnapdragon Sense IDをSamsungに提供するのだろう。
ディスプレイはSamsung Displayが行うようだ。
ディスプレイは引き続きOLEDのInfinity Displayが用いられるかどうかは定かではないが、OLEDを使用するのは間違いないだろう。
Samsungはこれまでディスプレイ上で指紋認証を行う機能を搭載することに慎重な姿勢を続けてきた。
最近の中国企業の快進撃や既にディスプレイ上で指紋認証を行う機能を搭載しているスマホがチラホラ出てきていることから、これ以上先送りは出来ないと判断したのだろう。
Samsungのこの決定がスマホ市場がより活性化する効果を持つことを期待している。