Samsungの新型スマホ「Galaxy S10」が世界中で発売され、多くのユーザーの手元に届けられるようになってきた。

基本的に好評な意見が多い「Galaxy S10」だが、スペック表を見るとある規格をサポートしていることを確認することができる。その規格は「IP68」というもの。これまでにガジェットについて深く調べたことのある人なら馴染みのある規格だが、一般的に「IP68」とは何のことだろう?という人もいるはず。

実際、「IP68」って言葉は知ってるし大体こういうことでしょ?でも、詳細な内容については覚えてないや。という人多いのではないだろうか。僕もそのうちの1人だった。というわけで、「Galaxy S10」シリーズがサポートする「IP68」とは何ぞや?という話。

「IP68」は防塵・防水性能を表す規格。

 

👉「Galaxy S20」の防水性能ってどれぐらい?「IP68」って何?

 

「Galaxy S10」シリーズがサポートする「IP68」の意味や実際どの程度のものなのか

「Galaxy S10」シリーズがサポートする「IP68」という規格は、スマホにだけ使用される規格ではない。最近であればスピーカー等にも使用されることが多い。

「IP◯✕」規格は「IP68」意外にも多く存在しており、◯と✕の中に入る数字はそれぞれ0~6、0~8のグレードに別れる。数字が大きければ大きいほど、防塵・防水性能に優れると考えてもらえればいい。

ここで結論を言うなら「Galaxy S10」がサポートする「IP68」規格は防塵性能も防水性能、どちらをとっても優れているよということになる。

防塵性能は「IP◯✕」の「◯」部分の数字。数字ごとの意味は以下の通り。

IP0✕ 保護なし
IP1✕ 手の接近からの保護
IP2✕ 指の接近からの保護
IP3✕ 工具の先端からの保護
IP4✕ ワイヤーなどからの保護
IP5✕ 粉塵からの保護
IP6✕ 完全な防塵構造

 

防水性能は「IP◯✕」の「✕」部分の数字。数字ごとの意味は以下の通り。

IP◯0 水の浸入に対して特には保護されていない
IP◯1 垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない
IP◯2 垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない
IP◯3 垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響を受けない
IP◯4 いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない
IP◯5 いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない
IP◯6 いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない
IP◯7 規程の圧力、時間で水中に沒しても水が浸入しない
IP◯8 水面下での使用が可能

[source ip68.jp]

 

さて、この上記2つのリストを基に「IP68」規格について見てみると、「Galaxy S10」シリーズは「完全な防塵構造が構築されており、尚且つ、水面下での使用が可能」ということになる。

スマホの場合はタッチパネルが水の中では上手く反応しないことがあるため、言葉通り水の中で普段どおりスマホを使えるかと言われれば操作は無理だが、「壊れない」という意味で受け取って欲しい。

そのため、「Galaxy S10」の「IP68」規格は十分な防塵・防水性能を有していますよという証。

因みに、余談ながらIP規格を取得すると防塵・防水性能がありますよと証明できるが、規格取得のためにお金がかかる。そのため、全く同じスマホを用意してIP規格を取得したスマホと取得していないスマホでは価格が異なる。

↑の話で面白いのはOnePlusのスマホは十分な防塵・防水性能を実際のところ有しているものの可能な限り安く販売するためにIP規格を取得しておらず、公式が防塵・防水性能ありますとは言っていない。OnePlusのスマホが持っている防水性能に関してはYouTube等で調べるとでてくる。

さて、話を戻して、「Galaxy S10」が「IP68」規格を取得していることで十分な防塵・防水性能を有していることがわかったが、実は「IP68」規格は「Galaxy S10」が初めてではない。Samsungのスマホで言えば「Galaxy S7」以降のスマホは同じ性能を有している。

では、実際のところ「Galaxy S10」の防塵・防水性能はどんなものよって気になると思うので以下の動画を紹介したいと思う。動画では「Galaxy S10」がどれだけ水に耐えられるかをテストしている。

1つ注意点として、「IP68」規格等のテストは真水で行われる。海のような塩分を含むような場所、様々な物質が含まれている水でテストされているわけではないため、これらの場所でスマホを使用することは推奨されない。

実際問題、プールや海等の塩分を含む場所に落としたからと言って「IP68」規格を持つ「Galaxy S10」がすぐに壊れるかと言われるとそうではない。ただし、しっかりと塩分などは洗い流しておきたい。

最後にもう1つ余談として、「Galaxy S10」を含むSamsungのスマホはこの防水性能に関する小さな機能を搭載しており、スマホが濡れている場合は自動的に湿気が検出されるようになっている。そのため、充電しようとケーブルを差し込む前に、USBポートが乾いているかどうか確認するための通知が出てくる。

これは、濡れているポートに通電するのは故障の原因になるためだ。

 

 

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