source:Phone Arena

Samsungが今年2月に開催されるMWC2019前後で新しいスマホ「Galaxy S10」を発表する可能性が高いことは既に明らかになっている。「Galaxy S10」にはいくつかのラインナップが存在し従来シリーズと同じ標準モデルの「Galaxy S10」(S10 Edgeと命名という噂あり)とより大きなディスプレイを搭載した「Galaxy S10+」。現在この2モデル展開となっているがここに新しく「Galaxy S10 Lite」と呼ばれる新しいモデルが追加される。「Galaxy S10 Lite」はその名前からシリーズの中でエントリーモデルに位置づけられ、いくつかの機能を搭載しない代わりに安価に販売するというモデル。

これまでの情報から「Galaxy S10」シリーズは基本的な内部スペックはすべて共通になると言われており、「Galaxy S10 Lite」に関してもクアルコムの最新チップセット「Snapdragon855」が搭載されると言われていた。またデザインに関してもフラットディスプレイを採用するものの「Infinity-O」ディスプレイを搭載するためその他のモデルとほとんど同じにデザインになる可能性が高いと言われている。現在「Galaxy S10 Lite」と思われるデバイスのベンチマークスコアがGeekbench上のリストより発見されている。このベンチマークから「Galaxy S10 Lite」もほぼ確実に「Snapdragon855」が搭載されるということは確認できた。しかし、1つ懸念点が浮上している。

「Galaxy S10 Lite」のベンチマークスコア(Geekbench)が低すぎる

上記が実際に今回発見された「Galaxy S10 Lite」のベンチマークスコアだ。モデル番号が「Samsung SM-G970U」と示されているためこれまでの情報からこのベンチマークスコアは「Galaxy S10 Lite」のものである可能性が極めて高い。実行OSは「Android 9.0 Pie」となっているため、販売時点で「Android 9.0 Pie」がインストールされSamsungの新しいUI「One UI」も搭載されているものと思われる。メモリは6GB搭載されていることから、シリーズの中でエントリーモデルに位置づけられるとは言えやはりフラッグシップモデルだなと。メモリ容量は必要十分だと思われる。さて、搭載されているチップセットは「Snapdragon855」とは記載されていないものの、マザーボードが「msmnile」となっている。これは「Snapdragon855」のものだ。

さて、今回発見された「Galaxy S10 Lite」のベンチマークスコアだが、「Snapdragon855」を搭載しているにしてはスコアがあまりに低すぎる。シングルコアスコアが1,986、マルチコアスコアが6,266だ。このスコア、現行「Galaxy S9」のものよりも低い

「Galaxy S9」のGeekbenchによるベンチマークスコアはシングル・マルチコアそれぞれ3,268と8,522辺りだ。

これまでに見てきた「Snapdragon855」搭載モデルのどのベンチマークスコアよりも圧倒的に低いパフォーマンスを記録している。まず安心して欲しい。実際に発売されるモデルはこんなにパフォーマンスは低くない。では、何故こんなに記録されたパフォーマンスが低いのかという話だが、これはこのベンチマークを実行・テストした「Galaxy S10 Lite」がソフトウェア・ハードウェアともに最適化できていないということだと思われる。そのため実際に発売される「Galaxy S10 Lite」のベンチマークスコアはその他の「Galaxy S10」のスコアと恐らくあまり変わりがないはずだ。でなければ態々コスパに優れたモデルで「Snapdragon855」を使用する必要がない。このスコアのまま販売するのであれば「Snapdragon845」を使用したほうがマシだという話になってしまう。

「Galaxy S10 Lite」は「Galaxy S10」や「Galaxy S10+」と比較すると一部機能が搭載されない可能性などが挙げられているが、現状どういった違いが有るのか明確な情報は明らかになっていない。最近の情報によると「Galaxy S10 Lite」のスペックは128GBの内蔵ストレージに上記のように6GBのメモリを搭載する。そしてフロントカメラは1つ、リアカメラはデュアルカメラになるという。個人的に最も気になる点として「Galaxy S10 Lite」のディスプレイ内指紋認証はどうなるのかという点だが、最近の情報では電源ボタンに統合されるのではないか。つまり「Galaxy S10 Lite」にはディスプレイ内指紋認証は搭載されないのではないかと言われている。これはコストを優先するのであれば納得できる部分だ。また、先日「Galaxy S10 Lite」のバッテリー容量が明らかにされておりその情報によるとこのモデルには3100mAhのバッテリーが搭載される。(Galaxy S9より100mAh多い)

今回発見された「Galaxy S10 Lite」のベンチマークスコアは最適化不足によってフラッグシップモデルとは思えないスコアを記録しているが、実際に発売される際にはその他のモデルと変わらないパフォーマンスを発揮することが出来ると思われる。Samsungは「Galaxy S10 Lite」を含むこれらのモデルを2月にバルセロナで開催されるMWC2019で発表か、直前にSamsung独自イベントを開催し、そこで発表する可能性が高いと言われている。

[source GeekBench] 
[via SamMobile]

この記事が気に入ったら
フォローしよう !

最新情報をお届け!