Samsungのデバイスの多くには「Iris Scanner」と呼ばれる虹彩認証機能が搭載されてきたが、2019年に発売する「Galaxy S10」ではこの機能が廃止されるかもしれない。
Samsungのバイオメトリクス認証の1つ「Iris Scanner」は2016年に発売されたが多発した事故により取り扱いが中止となった「Galaxy Note7」より搭載され始めた機能。
「Galaxy Note7」でその機能の良さを証明することはできなかったが、以降に発売された多くのデバイスに搭載され「Galaxy S」シリーズや「Galaxy Note」シリーズには抱えない機能になっていた。
しかし、Samsungが来年発売する予定の「Galaxy S10」では更にベゼルレス化を実現できるという理由から、この「Iris Scanner」を廃止することを検討しているという。
「Iris Scanner」機能を実現するためにスマホ上部に搭載されていた様々なセンサー類を取り外せば、スマホ上部に搭載するのはフロントカメラだけになることが予想される。
じゃあ、結局カメラの大きさ分のベゼルは存在するのではないかという話だが、Samsungは先日中国で開催したカンファレンスでカメラをディスプレイの下に埋め込み隠す新技術(UPS)を披露している。
また、先日明らかにされた「Galaxy S10」のコンセプトデザインではカメラ部分に小さな穴が1つだけ存在するデザインを採用する可能性もあるだろう。
「Galaxy S10」で虹彩認証を廃止することは次世代バイオメトリクス認証の完成度が高い事の現れか
韓国ETNewsからの報告によると、Samsungの「Galaxy S10」に搭載されるバイオメトリクス認証の方式はディスプレイ内指紋認証の1つだけになるという。
また、「Galaxy S10」には大きく3つのモデルが存在することが伝えられているが、Samsungは全てのモデルで「Iris Scanner」を廃止する準備があるという。
唯一のバイオメトリクス認証となる可能性の高いディスプレイ内指紋認証技術は、最もコスト面で優れたモデルとなる「Galaxy S10 SE」(仮称)が光学式の指紋認証センサーによって実現するものと言われており、残りの2つのモデルに関してはクアルコムの優れた品質を実現することのできる超音波による指紋認証センサーを使用する可能性がある。
Samsungの「Iris Scanner」は最近のスマホやタブレットでは欠かせない機能となっており、Samsungが簡単にこの機能を廃止にするという決断はしないはずだ。
しかし、それでも尚「Iris Scanner」を廃止するということは、唯一のバイオメトリクス認証となるディスプレイ内指紋認証の精度やレベルがとても高いものになっている可能性が高いことを意味する。
Samsungが「Iris Scanner」を廃止がイコール、完全なベゼルレスの実現と言われればそうではないが、少なくとも現行「Galaxy S9」よりも更にベゼル幅を狭くすることには繋がるはずだ。
[via SamMobile]