最近は多くのスマホメーカーがヘッドホンジャックを廃止する流れが強まってきており、自然とワイヤレスオーディオ機器の普及率が高まってきている。

多くの人が知っていることからもしれないが、当然ながらワイヤレスは無線を介して音を聞くため有線イヤホンと比べてノイズ等によって音質が劣ると言われてきていた。

とは言え、最近はワイヤレスイヤホン及びヘッドホンの作り込みはかなりしっかりしており、”指摘する耳”で聞かなければ基本的な品質は概ね良いものが殆どだ。

そんな中Snapdragon等のチップセットでも知られているクアルコムがBluetoothオーディオ用の新しいコーデック「aptX Adaptive」を発表した。

クアルコムの最新コーデック「aptX Adaptive」の特徴について

「aptX Adaptive」の特徴はユーザーが聴いている音の特性や通信状況に合わせて自動的にビットレートを調整してくれるところだ。

ビットレートは279kbps~420kbpsの範囲で調整され、CDやHi-Res(ハイレゾ)等の音楽に使用されるという。

「aptX Adaptive」はゲーム中や動画の視聴中、ストリーミングサービスでの音楽視聴やビデオ通話など、様々な場面で動的にビットレートを調整する。

クアルコムの新しいコーデックは特定の用途に必要なオーディオ品質とレイテンシを最適化しユーザーに提供してくれる。

ビットレートが動的になることによる利点にはいくつかあるが、最も優れた利点の1つは電力効率だ。

クアルコムによると、「aptX Adaptive」はすぐに使用することができ特別な設定等は不要だと伝えている。

当然ながら接続する機器(例:スマホとイヤホン)が「aptX Adaptive」に対応している必要はある。

「aptX Adaptive」に対応したQualcomm CSRA68100とクアルコムQCC5100シリーズBluetoothオーディオSoCは、9月末までに発売される予定だという。

また、受け側(エンコーダー)つまりスマホ側は12月頃から「Android 9.0 Pie」向けに提供が開始される予定だと伝えられている。

[Qualcomm]

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