Samsungは2019年初め頃に新しいフラッグシップモデルとなる「Galaxy S10」シリーズを発表すると言われており、このスマホにはディスプレイ内指紋認証技術が搭載される予定だ。

これまでの情報であれば、Samsungのデバイスでディスプレイ内指紋認証技術を搭載するのはこの「Galaxy S10」だと言われてきたが、先日Samsung MobileのCEOが発言した内容によると、そうではないことが明らかになった。

Samsung MobileのCEOを務めるDJ Koh氏によると、Samsungの現在の戦略は最新の技術を搭載する最初のモデルはフラッグシップモデルではなくミドルレンジモデルになるという。

Samsungがこういった戦略をとった理由は間違いなくHuaweiやOnePlusのような中国系OEMとの競争に対抗するためだ。

中国系OEMの多くはフラッグシップモデルと遜色のない性能をミドルレンジモデル並の価格で発売するという、プレミアムモデルを発売するAppleやSamsungに取って大きな悩みの種だ。

そのためSamsungはこの問題に対応するために「Galaxy S10」を発売する前にいくつかの新しいスマホを発売する予定だ。

先日はSamsungの最初のトリプルカメラ搭載モデルとなる「Galaxy A7(2018)」が発表されている。

それに加えて、Samsungは新たに「Galaxy P」シリーズを発表する予定だという。

中国からの情報によると、この新しいシリーズは「Galaxy P30」と「Galaxy P30+」と呼ばれると言われており、このデバイスがSamsungデバイスで最初のディスプレイ内指紋認証技術を搭載するモデルになると言われている。

厳密に言えば、「Galaxy S10」に使用されるディスプレイ内指紋認証技術と、この「Galaxy P30/P30+」に使用される技術は異なる。

「Galaxy P30/P30+」のモデル番号やディスプレイ内指紋認証技術について

「Galaxy P30」シリーズは、多くのGalaxyシリーズと同じように2モデル展開になると伝えられており、中国からのリーク情報によると「Galaxy P30/P30+」のモデル番号は「SM-G6200」になると伝えられている。

また、このモデルは中国市場向けに発売される予定であると伝えられており、最近の「Galaxy A7」と同じようにミドルレンジモデルの属する価格帯になるはずだ。

「Galaxy P30」に使用されるディスプレイ内指紋認証技術は「Galaxy S10」に使用されると伝えられているクアルコムの超音波による指紋認証ではなく、光学センサーに指紋認証技術が使用されると言われている。

これはクアルコムの超音波による指紋認証センサーはコストが高いためで、コストパフォーマンスを重視するモデルには合わないからだと思われる。単純に「Galaxy S10」までこの技術を温存したい可能性もあるが。

また、「Galaxy P30/P30+」にはSamsungスマホに良く使用されるAMOLEDではなくLCD、つまり液晶パネルが使用される可能性があるという。

このデバイスに関するはじめての情報であり、スペックや価格、発売時期などの多くの情報は不明だ。

しかしDJ Koh氏がフラッグシップモデルよりもミドルレンジモデルに最新技術を搭載するという話があることから、少なくとも2018年中には何かしらの動きがあるのではないだろうか。

続報に期待したい。

[SmartPrix]

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