先日Acer製のマイクロソフトMRヘッドセットが発表されたが、今度はDellから日本時間17日に「Windows Mixed Reality」プラットフォームに対応する「Dell Visor」と専用コントローラとセットになった「Dell Visor with Controllers」を発売することを発表した。

 

既に各種通販サイトで予約が始まっており、コントローラ付属版の価格が「約50,000円」となっている。

 

発売日は12月9日の予定。

 

Dell Visorは360°のパノラマビューに対応するインサイドアウト方式のトラッキングカメラ等、「Microsoft HoloLens」に使われるテクノロジーを活用している。

 

トラッキング技術にはインサイドアウト方式とアウトサイドイン方式が挙げられ、VRヘッドマウントディスプレイで名を馳せた「Oculus Rift」や圧倒的なコストパフォマンスと手に入らなさで話題になった「PlayStation VR」等が挙げられる。

両社の技術の違いについては後述する。

 

主なスペックは以下の通りとなっている。

OS Windows 10 「Windows 10 Fall Creators Update」が必要
プラットフォーム Windows Mixed Reality
解像度 1440×1440(片眼)、2.89インチ、706 ppi
リフレッシュレート 90 Hz
レンズ フレネルレンズ
視野角 110°
トラッキングセンサー ジャイロスコープ、加速度センサー、磁気計

コネクタ

HDMI 2.0 ×1、USB 3.0 ×1、3.5 mm オーディオジャック ×1
サイズ(W,D,H)

170.5 × 270 × 130.5 mm

重量 0.59 kg

 

特徴として、解像度が高くまるでその場にいるように鮮明でスムーズな映像を提供する点だ。

他にもクッション性の高いヘッド/フェイスパッドによりメガネを掛けた状態でも快適に扱えるように配慮されていることや、人間工学に基づいて設計することで鼻と頬にかかる圧力を取り除くことで長時間の使用にも耐えうるようになっている。

また、自由な移動が可能となるようにケーブルを頭の後ろに収納するケーブル管理クリップの実装。

 

身につけて扱うものはいくら技術が凄かろうと、ストレスを感じるものは長くは使ってもらえない

その為、快適性や利便性をとにかく追求した作りとなっているようだ。

 

 

ところでインサイドアウト方式とアウトサイド方式の違いは?

インサイドアウト方式とは

今回発表された「Dell Visor」や、先に発表されているAcer製のMRヘッドセット等が採用しているインサイドアウト方式とは、現実世界における対象物の位置を計測するためのセンサやカメラがヘッドマウントディスプレイ本体に搭載されたもののことを指す。

アウトサイドイン方式とは

「Oculus Rift」や「Playstation VR」等のヘッドマウントディスプレイに採用されているトラッキング技術がアウトサイドイン方式だ。
これは、インサイドアウト方式のようにセンサやカメラが本体には搭載されておらず、外部(前方)に設置したセンサを利用して対象物の位置を計測する方式のことを指す。

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